豊田 剛
沖縄県のMICE計画、政府と対立し大幅縮小
2012年以来、大型MICE(企業会議、研修旅行、国際会議、見本市の総称)事業を模索している沖縄県はこのほど、一括交付金に頼らず規模を当初計画の3分の1に縮小して事業を行うことを決めた。政府は県の需要予測を疑問視して一…
日本復帰50周年へ、玉城知事が新たな建議作り
沖縄県は今年5月15日、祖国日本に復帰して満50年を迎える。これを機に、玉城デニー知事は政府に意見や要望を申し立てる「新たな建議・宣言」(以下、新たな建議)作成を進めている。50年前に革新系団体が主導したいわゆる屋良建…
ウクライナ問題、台湾にとって対岸の火事でない
台北駐日経済文化代表処那覇分処 范振國処長に聞く ロシアがウクライナに軍事侵攻していることは、台湾を震撼(しんかん)させている。台北駐日経済文化代表処那覇分処の范振國処長(50)にウクライナ侵攻の台湾での受け止めや東ア…
石垣市長選、保革共闘を退け中山義隆氏が4選
夏の参院選、秋の県知事選へ自公の勢い続く 任期満了に伴う沖縄県石垣市長選は27日に投開票され、無所属現職の中山義隆氏(54)=自民、公明推薦=が、無所属新人で保革共闘の支援を受けた元市議の砥板芳行氏(52)を破り、4選…
母親の立ち直る姿、ボランティア活動の原動力に
困窮する沖縄県内の女性に食糧支援をするボランティア団体「女性を元気にする会」代表のゴージャス理枝さんはこのほど、悩み相談ホットラインの「沖縄命(ぬち)の電話」(比嘉門雄山専務理事)が主催する集会(沖縄県那覇市の首里公民…
名護市長に渡具知氏再選、辺野古移設が加速へ
任期満了に伴う名護市長選が1月23日に行われ、自民、公明推薦の現職、渡具知武豊氏が再選を果たした。同市辺野古では米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の代替施設の建設に必要な埋め立て工事が進んでいるが、市長選の結果は建設に…
里子と里親の強引な引き離しに反対
生後2カ月から養育している5歳児の里親委託を児童相談所が一方的に解除し、里親から引き離すのは、里子に大きな精神的ダメージを与える違法な対応だとして、里親夫妻が沖縄県を相手取り、引き渡しの差し止めを求める訴訟を起こした。…
名護市長選、辺野古移設めぐり保革一騎打ち
沖縄「選挙イヤー」皮切り、名護市長選23日投開票 2022年の沖縄は県知事選、参院選、那覇や宜野湾などの市長選、統一地方選など選挙が目白押し。そのキックオフとなるのが名護市長選だ。23日に投開票される。米軍普天間飛行場…
黙ったままでは中共の檻に 河添恵子氏が講演
沖縄県で現在、新型コロナウイルス感染が爆発的に増えている。中国に詳しいノンフィクション作家の河添恵子氏はこのほど、沖縄で講演し、コロナ禍と中国の覇権主義強化とは無関係でないと指摘。また、沖縄にも中国の工作が進んでおり、…
2022年選挙イヤーの沖縄、保守巻き返しなるか
2022年、日本復帰50年の節目を迎える沖縄県は選挙イヤーだ。夏には国政選挙の参院選があるが、県内でも秋の県知事選を筆頭に、米軍施設がある名護市や宜野湾市、那覇市など18市町村で首長選があり、30市町村議会で議員選が実…
「阿吽の呼吸」 脳科学からアプローチ
OISTがサッカーJ2のFC琉球と共同研究へ 沖縄科学技術大学院大学(OIST、ピーター・グルース理事長)とサッカーJ2のFC琉球を運営する琉球フットボールクラブ株式会社(倉林啓士郎・代表取締役会長)はこのほど、脳科学…
沖縄 キャンプ・ハンセンで250人超クラスター
沖縄県中部の金武町にある米海兵隊基地キャンプ・ハンセンで250人を超える新型コロナウイルスの大規模クラスター(感染者集団)が発生している。本島北部でもクラスターが発生し、直近1週間(25日現在)の人口10万人当たりの新…
辺野古への移設阻止へ10件目の訴訟に突入
米軍普天間飛行場(宜野湾市)の移設先・名護市辺野古で代替施設建設のための埋め立て工事が進む中、沖縄県は国に対し数々の訴訟を行ってきた。これまですべて敗訴または訴訟を取り下げてきたが、埋め立て工事の設計変更を「不承認」と…
「沖縄の人々は先住民族」国連勧告に待った!
国連の人権を扱う機関が沖縄県民を先住民族として認めるよう日本政府に勧告していることに対し、異議を唱える沖縄県の地方議員が議連を結成し、県と県議会に対し、勧告の撤回を求めるよう要請した。(沖縄支局・豊田 剛) 撤回求める…
宇宙港構想、沖縄の子供に夢ある宇宙の教育を
下地島空港にロケット発着基地構想、宇宙産業振興拠点に 航空パイロット訓練地としてかつて知られていた沖縄県の下地島空港(宮古島市)が、宇宙産業振興の拠点としての第一歩を踏み出している。その旗振り役となっているのが、宇宙旅…
県に住民訴訟、首里城火災「責任者出てこい!」
沖縄県の玉城デニー知事を相手取って、首里城火災の管理責任を問う住民訴訟が11月16日、那覇地裁(福渡裕貴裁判長)で始まった。原告団は、出火原因が特定されず誰も責任を取らないまま再建を進めることを批判した上で、県が管理委…
革新共闘のオール沖縄と決別、自公候補を支援
赤嶺昇・沖縄県議会議長に衆院選の総括などについて聞く 先ごろ行われた衆院総選挙で中道保守が議席を増やした。翁長、玉城両県政を支えた「オール沖縄」とたもとを分かち、衆院選では自公候補を支援した沖縄県議会の赤嶺昇議長に、衆…
海保第11管区、洋上の救急医療で実施訓練
はるか洋上を航行する船舶内で重傷者が発生したらどうするか。海上保安庁(以下、海保)の第11管区(那覇)はこのほど、救急病院の医師や看護師らを招き、洋上救急訓練を行った。海洋面積が広い沖縄では迅速な判断と関係機関とのスム…
がん教育、授業ではリスク回避、回復に重点を
2人に1人が罹患(りかん)する悪性新生物(がん)に対する知識を持ってもらおうと、沖縄大学はこのほど、がん教育についての公開講座を行った。今年度から中学の授業で「がん教育」の授業が必修になり関心が高まっている。公開講座に…
衆院選、自公と「オール沖縄」が2対2
10月31日に投開票された衆議院選挙の結果、沖縄では玉城デニー知事を支持し、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古移設に反対する「オール沖縄」勢力が3区と4区で自公に敗れた。辺野古移設反対でまとまっていた革新共闘に…
衆院選沖縄選挙区、「経済振興」 か 「基地反対」 か
衆院選は19日告示された。沖縄は1~4区で保守と革新系「オール沖縄」が激突している。自公が推す保守系候補は新型コロナウイルス対応と経済政策をアピールする一方で、革新勢力は政権批判を強めながら基地問題を争点化しようと躍起…
沖縄振興予算、10年間3000億円維持を要請
岸田文雄政権が誕生し、沖縄担当相に地元、沖縄選出の西銘恒三郎衆院議員が就任した。玉城デニー知事は8日と9日、西銘氏と面談し、沖縄振興について話し合い、来年3月に期限を迎える沖縄振興特別措置法の10年継続を推進する意向を…
玉城デニー知事就任3年、公約達成率は1.7%
沖縄県の玉城デニー知事は10月4日、就任から満3年を迎えた。これまで、首里城火災や豚熱(CSF)、新型コロナウイルス対応など困難な課題に直面。達成した公約は291のうち五つと苦戦している。1年以内に知事選を控えるが求心…