本田 隆文
中国がシリアに触手、「一帯一路」で難民帰還と復興訴えるCGTN
◆露の支援で国際会議 シリアの首都ダマスカスで11、12日の両日、内戦により国外に脱出した約600万人の難民の帰還を呼び掛ける国際会議が開催された。会議には中国も参加、同国の国営外国語放送CGTNは13日、「中国の一帯…
サウジのイスラエルとの国交正常化はまだ先と指摘する米タイム誌
◆国王の正統性と関係 イスラエルとペルシャ湾岸のアラブ・イスラム国家、アラブ首長国連邦(UAE)とバーレーンが米国の仲介で国交を正常化させたことで、次はサウジアラビアかという観測がしきりに流れている。 トランプ米大統…
正常化合意も各国の思惑さまざま、安定化へ疑問呈するアラブ・サイト
◆包囲されるカタール イスラエルとアラブ首長国連邦(UAE)、バーレーンのアラブ2カ国が15日、米ホワイトハウスで国交正常化協定に調印した。仲介に当たったトランプ米大統領は署名式典で「新しい中東の夜明け」と中東安定化へ…
イスラエル・UAE国交は平和をもたらさないと警告する米誌
◆中東の分断を固定化 イスラエルがアラブ首長国連邦(UAE)との国交樹立で合意、対立していたアラブ諸国との関係改善に期待が懸かっている。脱石油を模索するアラブ諸国にとって経済的な恩恵をもたらすとともに、政治的安定がさら…
経済制裁下のイランが中国接近か、亡命イラン人サイトが協定暴露
◆低価格で原油販売へ 亡命イラン人らが立ち上げたニュースサイト「イランワイア」が7月8日、「イラン・中国包括的パートナーシップ」という文書を公表した。イラン外務省が作成し、同サイトにリークされたものだ。 文書に記され…
イスラエル 西岸併合計画見送り
コロナ禍、国際社会も反発 米和平案にも暗雲 スーダンは「技術面で合意」 イスラエルのネタニヤフ首相は、ヨルダン川西岸の一部の併合計画を進めている。併合案は、1月に和平案を発表した米トランプ政権からお墨付きを得て、7月1…
破産のレバノンに中国が食指、ヒズボラが復興の障害と米ネット誌
◆腐敗の温床ヒズボラ レバノンで政治的、軍事的に強い影響力を持つイラン系の民兵組織ヒズボラが6月、中国からのインフラ投資を歓迎することを表明したことが波紋を呼んでいる。米ニュースサイト「インターナショナル・ビジネス・タ…
トルコとロシアの介入でリビアの「シリア化」を予測するサウジ紙
◆態度明確にせぬ米国 2011年に民主化運動「アラブの春」でカダフィ大佐による独裁支配が崩れ、不安定な情勢が続く北アフリカ・リビア。西に国連主導で樹立された暫定政府「国民合意政府(GNA)」、東にハフタル司令官率いる軍…
米サウジ関係悪化、中東で新たな軍拡競争かと警鐘を鳴らす香港紙
◆米大統領が最後通告 米・サウジアラビア関係の悪化が伝えられている。サウジが原油の減産に応じず、価格が暴落したことが一因とみられ、米政治専門紙ザ・ヒルは、「トランプ氏はついにサウジを見限ったのか」と報じた。 トランプ…
サウジの未来都市「ネオム」開発で住民とのトラブル糾弾する英紙
◆外貨獲得へ観光開発 サウジアラビアは北西部の紅海沿岸に5000億㌦(約53兆円)を投じて未来都市「ネオム」を建設する計画を進めている。ところが、建設予定地に住む部族との立ち退きをめぐる対立から、活動家1人が治安部隊に…
感染拡大で中国がアフリカで築いた基盤が大打撃と指摘する米紙
◆感染爆発なら大惨事 中国が巨大経済圏構想「一帯一路」の一環としてアフリカで築き上げてきた基盤が、新型コロナウイルス感染拡大に端を発する世界経済の縮小や中国でのアフリカ人「差別」への反発を受けて、大きな打撃を受けるとの…
医療や政治体制が脆弱な中東各国での感染拡大に警鐘を鳴らす米紙
◆困難な感染者数把握 新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない。発生源の中国では既に収束に向かっているとの見方がある一方で、中東・アフリカでは感染者数が急速に拡大している。欧米に比較すれば少ないものの、内戦や経済制裁で…
イランの影響力が拡大するイラクの体制変革の必要性を訴える米誌
◆試練に立つ「民主化」 2003年の米軍侵攻で、フセイン独裁体制から解放されたイラク。国内多数派のイスラム教シーア派主導で進められてきた「民主化」が内外からの圧力で試練に立たされている。 昨年10月、イラクで民主化、…
司令官殺害で中東不安定化もイランの軍事行動は縮小と予測する米紙
◆意図的に攻撃を抑制 イランの精鋭コッズ部隊のソレイマニ司令官殺害で、米イラン間の緊張が高まる中、中東情勢の不安定化、不透明化が懸念されている。中東専門家のエリオラ・カッツ氏は米政治専門紙ザ・ヒルで、「短期的には中東は…
この10年の中東・北アフリカの10大ニュース、トップは「アラブの春」
◆各地で第2波蜂起も 年末を迎え、各メディアで今年の10大ニュースが取り上げられている。今年は2010年代の最後の一年でもあり、ニュースサイト「ニュー・アラブ」は、「10年の終わり―中東を劇的に変えた10の出来事」と、…
米政権の入植容認は「和平への障害にならぬ」と主張するイスラエル紙
◆遠のく「二国家共存」 トランプ米政権は、イスラエルの占領地、ヨルダン川西岸への入植は「国際法に違反しない」との見方を明らかにした。従来の米政府の立場を転換させるものだ。パレスチナ自治政府は強く反発、米国内外からも強い…
アフリカでの「グレートゲーム」はロシアの負けと指摘する米FP誌
◆先行の米を中国急追 ロシア政府は10月24日、南部ソチで、初のロシア・アフリカ首脳会議を開催、全54カ国が参加した。プーチン大統領は「偉大なロシアの復活」を求めて、アフリカ進出をもくろむが、米誌「フォーリン・ポリシー…
石油施設攻撃でサウジの防空能力の欠如に警鐘鳴らす米政治専門紙
◆米は報復攻撃行わず サウジアラビア東部の石油施設が大規模な爆撃を受け、中東に激震が走った。この攻撃で、一時的だが、サウジの石油産出量が半減し、原油価格は急騰した。世界の原油産出量の5%に当たる。サウジ経済にとって生命…
ボルトン氏解任で米イラン交渉を楽観視するイスラエル紙ハーレツ
◆イラン側は慎重姿勢 ボルトン米大統領補佐官(安全保障担当)の解任直後から、膠着(こうちゃく)状態にある北朝鮮やイランと米国との関係の改善につながるのではないかという期待が伝えられ始めている。 イスラエル紙ハーレツは…
中国企業による港湾開発に安全保障上の懸念を表明するイスラエル紙
◆スパイ活動の可能性 イスラエル第2位の規模のハイファ港で、中国企業、上海国際港務グループ(SIPG)が開発・拡張工事を進めている。2021年の完成後は25年間にわたってSIPGが港の運営権を持つことになる。ハイファに…
米イラン戦争は「地上の地獄」と警鐘を鳴らす米サイト「ボックス」
◆代理組織が混乱拡散 米国とイランとの間で軍事衝突が起きるのではないかと懸念されている。米ニュースサイト「ボックス」は、米イラン間で戦争が勃発すれば、「地上の地獄」となると警告、専門家らによる戦争のシナリオを伝えている…
サウジ人記者カショギ氏殺害事件の真相究明を求める米ニュースサイト
◆消極的な米政権非難 サウジアラビア人記者ジャマル・カショギ氏が昨年10月、トルコで殺害された事件をめぐって、国連のカラマール特別報告者(司法手続きを経ない処刑担当)が19日、調査報告書を公表した。サウジのムハンマド皇…
パレスチナ和平経済会合を「失敗する運命」と酷評するイスラエル紙
◆クシュナー氏が提案 クシュナー米大統領上級顧問が提案したパレスチナへの経済支援に関する国際会合への逆風が強まっている。 有力ユダヤロビー「米イスラエル公共問題委員会(AIPAC)」のロビイストを務めたこともあるコラ…