ロシアの軍事ドクトリン修正


乾 一宇

ウクライナ問題に備え

ロシア研究家 乾 一宇

 冷戦時代、ソ連には安全保障という概念はなく、国防分野における最高の文書として「軍事ドクトリン」があり、これからの戦争の目的と性格、国家・軍の戦争準備、戦争遂行の方法などを状況に応じ定めていた。

 ロシアになって安全保障という概念を採り入れ、「安全保障構想」(メドベージェフ時代に「安全保障戦略」に変更)を定め、これに基づき軍事ドクトリンをはじめ対外政策構想、海洋「ドクトリン」などを下位文書としてそれぞれの基本事項を定めている。


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