[2020東京五輪·パラリンピック]
コロナ下の五輪開会式、残念だった経済界の欠席
《 記 者 の 視 点 》 東京五輪が開幕して10日。日本人選手の連日の活躍もあり、序盤の五輪は開催前の不安やトラブルを吹き飛ばすかのように、大きな盛り上がりを見せている。 息詰まる熱戦が繰り広げられ、勝者・敗者悲喜…
東京五輪延期で危ぶまれた開催に再放送で示唆が増した「いだてん」
◆災禍の視座から共感 「こんな時にオリンピックですか!」 「こんな時だからこそ、スポーツが人々に力を与えるんです!」 五輪開会式前の7月22日午後、NHKで再放送された大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」総…
多士済々の日本代表、「決闘」制し金メダル
フェンシング男子エペ団体、3連覇中の仏を破って勢い マスクを取った加納に仲間たちが駆け寄り、一斉に抱きついた。強豪を連破し、堂々の金メダル。「フェンシングで金を取ったことはまだない。取るのは僕ら」。準決勝後に宣言した山…
小さな新女王の輝き、妥協せず前へ出続けて金
素根輝が念願の金「小さくても努力すれば必ず勝てる」 前へ出続けた先に、念願の金メダルが待っていた。女子78キロ超級決勝で21歳の素根が挑んだのは、31歳のオルティス。2008年北京五輪からメダルを取り続けているベテラン…
金メダルの素根選手、「休む勇気」知った成長
「3倍努力」を掲げて稽古、腰痛や熱中症に陥ったことも 「3倍努力」を掲げて稽古に打ち込んだ。柔道女子78キロ超級で金メダルを獲得した素根輝選手(21)=パーク24=。理想の柔道を追い求めるあまり、腰痛や熱中症に陥ったこ…
素根輝が金、日本柔道金9個で五輪最多に
原沢久喜は5位、アテネ大会の8個を上回って最多 柔道は30日、男女各1階級が行われ、女子78キロ超級の素根輝(パーク24)が決勝で2012年ロンドン五輪金メダルのイダリス・オルティス(キューバ)を破り、初優勝を遂げた。…
息ぴったり、ペア結成10年の渡辺勇大と東野有紗
「価値が認められれば」、銅でバドミントン混合複に脚光 混合ダブルスの渡辺、東野はともに20代前半ながら、ペア結成10年。中学時代から組む2人の絆を強みに銅メダルを獲得した。 3位決定戦で勝利を決めた瞬間、東野は飛…
震災体験を強さに、つかみ取った感謝の「銅」
バドミントン「ワタガシ」ペア、富岡一中から変わらぬ絆 バドミントン混合ダブルスの「ワタガシ」こと渡辺勇大選手(24)、東野有紗選手(24)ペア=日本ユニシス=。中高を通じた先輩後輩の2人は、東日本大震災を体験し、競技へ…
悲願のライバル対決、再び「2人で戦え幸せ」
競泳の萩野公介、瀬戸大也両選手が男子200m個メで対決 苦しんだライバル同士が、五輪の決勝レースで再び相まみえた。競泳男子200メートル個人メドレーの瀬戸大也(27)=TEAM DAIYA=、萩野公介(26)=ブリヂス…
瀬戸大也、納得できるレースで最後はすっきり
「精いっぱいのことはやれた」「感謝の気持ちしかない」 男子200メートル個人メドレー決勝を終えた瀬戸は、すっきりした表情でライバル萩野と健闘をたたえ合った。今大会はメダルなしに終わったが、「今できる精いっぱいのことはや…
戦い終えた萩野公介、「今までで一番幸せな五輪」
起伏に富んだ5年間、今は周囲の人への感謝を大切に リオデジャネイロでの金メダルから「起伏に富んだ5年間」を過ごしてきた萩野が、東京五輪の戦いを終えた。最後の男子200メートル個人メドレーは6位。過去2大会の栄光には及ば…
柔道男子の原沢久喜、二つの無念を晴らせず
リオ決勝で屈したリネールと3位決定戦で再戦も完敗 こんな形で再び対峙(たいじ)するとは思っていなかっただろう。原沢は準決勝で金メダルへの道が途絶え、3位決定戦へ。相手は前回リオデジャネイロ五輪の決勝で屈したリネールだっ…
松山英樹が8アンダーに、安定感を取り戻す
マスターズ王者が本領を発揮、金メダル争いに名乗り マスターズ王者が本領を発揮した。松山は安定感を取り戻し、ボギーなしのバーディーラッシュ。中断を挟んでも集中力は途切れず、「自分としてはよかった」。金メダル争いに名乗りを…
勢いに屈したなでしこ、スウェーデンに敗退
4強入りならず、持ち味の細やかな連係プレー発揮も及ばず 負ければ終わりの一発勝負。なでしこは闘志をむき出しにして難敵に挑んだ。高さのあるスウェーデンに何度はね返されようと、果敢にゴールへ。後半は相手のパワーにも慣れ、リ…
「奈落の底」から登った柔道の原沢久喜選手
リオ五輪後絶不調に、仕事を辞めてスポンサー探しも経験 柔道男子100キロ超級、原沢久喜選手(29)=百五銀行=は銀メダルを獲得したリオデジャネイロ五輪後、絶不調に陥った。仕事を辞め、スポンサー探しも経験。「奈落の底…
緊急事態拡大 若者よ家で五輪を応援しよう
若い人たちは自宅で東京五輪の応援をし、不要不急の外出を控えてほしい。現在の新型コロナウイルスの急拡大は20代から30代の人たちが中心となっている。若い世代の行動変容が第5波とも言われる状況からピークアウトする鍵となって…
♪いずれおとらぬ若い花 オリンピックの庭に…
♪いずれおとらぬ若い花 オリンピックの庭に咲く ソレトトントトトント……。三波春夫さんの「五輪音頭」が心に弾んだ。五輪では10代選手の活躍が光る。スケートボード女子の金メダリスト西矢椛(もみじ)さんは13歳、2007年…
コンビニ飯に熱視線、おにぎり開封「助けて」
珍しい商品が海外メディアの注目、五輪を支える脇役に 激しいメダル争いが続く東京五輪で「コンビニ飯」が海外メディアの注目を集めている。外国にはない珍しい商品がそろっているほか、新型コロナウイルス禍で気軽に外食ができないこ…
フィリピン大統領「コロナ禍の五輪成功を祈る」
国交正常化65周年記念のビデオメッセージでエール フィリピンのドゥテルテ大統領は28日、日本との国交正常化65周年を記念してビデオメッセージを公開し、「新型コロナウイルス禍の東京五輪が成功することを祈る」とエールを送っ…
シリア難民のマルディニ選手「旅は終わらない」
開会式で難民選手団の旗手を勤め、SNSで30万人が注目 東京五輪開会式で難民選手団の旗手を務めた競泳女子のユスラ・マルディニ選手(シリア出身)が、インターネット交流サイト(SNS)で注目され、インスタグラムのフォロワー…
ウルフ・アロン、無尽蔵のスタミナで「3冠」
100キロ級の金は井上監督以来の快挙、最高のはなむけに 男子で8人目の快挙。既に世界選手権、全日本選手権を制していたウルフが、25歳にして五輪の金メダルもつかみ「3冠」を遂げた。「歴史に(名を)刻むことが目標だった。そ…
大学1年の惨敗の夜、芽生えた挑戦者の気骨
ウルフ・アロン選手、 金で史上8人目の 「柔道3冠」 を達成 五輪初出場で金メダルに輝いた柔道男子100キロ級ウルフ・アロン選手(25)=了徳寺大職員=は、かつて世界の壁にぶつかった。頼みとしたスタミナもパワーも通じず…
浜田尚里が寝技で栄冠、遅咲きの花が満開
圧巻の全4試合一本勝ち、サンボと二刀流で極めた寝技 抑え込み技、関節技、絞め技を駆使しての頂点。30歳にして臨んだ初の五輪は「寝技の女王、ここにあり」と言える圧巻の全4試合一本勝ちだった。 2019年世界選手権で…