戦い終えた萩野公介、「今までで一番幸せな五輪」
起伏に富んだ5年間、今は周囲の人への感謝を大切に
リオデジャネイロでの金メダルから「起伏に富んだ5年間」を過ごしてきた萩野が、東京五輪の戦いを終えた。最後の男子200メートル個人メドレーは6位。過去2大会の栄光には及ばない結果にも「今までで一番幸せな五輪だった」と満足そうに言った。
不振による休養から復帰後も、思うようなレースができない日々。本番直前にも練習できないほど落ち込んだこともあったが、必死に乗り越えて3度目の五輪に臨んだ。最後は「背泳ぎで(攻めて)いく」と決めた通りのレースができて充実した表情だった。
1位だけを目指したかつての価値観を捨て、平井コーチをはじめ支えてくれる周囲の人への感謝を大切にするのが今の萩野。今後に関しては、「ひとまずは(一区切り)というところはある。未来の気持ちは誰にも分からない」とだけ語った。