[地球だより]
フィリピンでのローマ法王歓迎の熱狂
地球だより その熱狂ぶりは宗教指導者というよりも、ロックスターという表現がふさわしいかもしれない。フィリピンで老若男女を問わずに、これほど人気のある人物はいないだろう。まさに別格の歓迎ぶりで、この国がカトリック大国であ…
人気職業は医師、軍人、警察官
地球だより スイス企業が昨年末、タイで行ったアンケート調査で、「住みたい夢の国」を問う質問に対しタイが1位に浮上した。まあ、住めば都だし健全なナショナリズムのなせる業とも思えるが、2位は3位の米国を抜き、日本だった。 …
妹・与正氏が政略結婚?
地球だより 新年早々、北朝鮮で“慶事”があったという報道がなされた。最高指導者、金正恩第1書記の妹である金与正氏が、最側近の一人である崔竜海・国家体育指導委員会委員長の次男と結婚していたことが分かったと、大手通信社の聯…
カンボジアの高校卒業試験で6割落第
地球だより カンボジアで毎年行われている卒業試験で、昨年の合格者は26%。残る4分の3が不合格となるという衝撃的な結果となった。例年8割以上の高校生が合格していたのに、ちょうど合格者と不合格者の割合が逆転したような前代…
保留地での大麻合法化
地球だより 米国では娯楽用マリファナ(大麻)の合法化がコロラド州、ワシントン州で実現し、他の州にも拡大しようとしている。11月の中間選挙では、新たにアラスカ州、オレゴン州で娯楽用大麻販売を含む大麻合法化提案が承認された…
変化するフランスの家族観
地球だより 2001年に公開されたフランス映画「タンギー」はパラサイト症候群を題材にした映画だった。生まれたばかりのタンギーに向かって両親は、「もし居たかったら、いつまでも家に居ていいのよ」と語り掛けたのだが、それが現…
フィリピンのカラオケ騒音地獄
地球だより カラオケは日本発祥だが、「カラオケ好き」ということならフィリピン人の方が勝っているかもしれない。 日本でカラオケと言えばカラオケボックスが定番だが、これは近所への騒音問題もあるし、知らない人に歌声を聞かれ…
ルーブル暴落後のロシアのクリスマス
地球だより 1年の中でも、ロシアの街が最も活気にあふれるのがこの時期だ。ロシアでは旧暦(ユリウス暦)に従って、新年を迎えた後の1月7日にロシア正教のクリスマスを祝うのだが、ソ連崩壊後は西欧のクリスマスもお祝いする人々が…
「9条にノーベル賞」の魂胆
地球だより 神奈川県在住の主婦の呼び掛けが発端となった、「戦争放棄」などを定めた憲法第9条をノーベル平和賞候補に推薦する署名運動を韓国でも広めようと先日、ソウルで記者会見が開かれた。毎年のようにノーベル賞受賞ラッシュに…
タイでの職業訓練校生徒の対立
地球だより タイのチャリティーコンサート会場で若者同士の乱闘事件が発生した。同事件を報じる新聞を読み、「ああ、またか」と思った。 タイでは、この種の事件が後を絶たない。 「若者」と「乱闘」の後に来るキーワードは、決…
中国と結ぶタイの高速鉄道
地球だより タイ議会は4日、高速鉄道2本の建設プロジェクトを賛成多数で可決した。タイの鉄道は日本と同じ狭軌だが、中国の鉄道と同じ広軌でレールの幅は1435㍉となる。中国はラオス政府とも高速鉄道建設で合意しており、実現す…
クリスマス手当
地球だより フランスには家庭の経済を支えるさまざまな手当が支給されている。代表格は家族手当(子供手当に相当)で、欧州で最も高い出生率を支える手当として日本でも知られる手当だ。しかし手当には日本では考えられないような手当…
季節外れの台風で混乱するフィリピン
地球だより 昨年11月に大型台風が上陸し甚大な被害が出たフィリピン中部に、再び台風22号が接近し緊張が走っている。まさに現地のクリスマスムードを吹き飛ばすかのような状況だ。 昨年の台風で大きな被害を出し、依然として多…
1位でなきゃダメ?
地球だより 先日、韓国で全国一斉に大学入学試験「修能(修学能力試験)」が実施された。近年は学校の授業で習った範囲から出題するようにと大統領から厳しいお達しが出ているせいか、受験生にとっては比較的難易度が低い出題が多いよ…
タイで受刑者を漁船員に
地球だより 労賃の安いミャンマー人やカンボジア人など外国人を漁船で奴隷労働させているとしてしばしば欧米メディアから批判を浴びているタイで、受刑者を漁船で働かせるという構想が浮上している。 タイの刑務所はどこも麻薬密売…
欧州でも厳しい格差社会改善
地球だより 欧州諸国は金融危機以降、財政再建のために緊縮政策を継続しており、公共サービスや社会福祉予算が削減されている。一方、民間部門での景気回復も進まず、多くの人は失業するか低賃金労働をせざるを得ない状況に置かれてい…
象の背に乗る
地球だより タイの首都バンコクでは時々、象がノッシノッシと歩いている光景を目にすることがある。交通渋滞の原因にもなるし、暴れれば何が起こるか分からない治安上の問題もあって、首都圏への象の侵入を当局は禁じているが、それで…
“隔離”される韓国大統領
地球だより 先日、日本に帰国した際、民放の番組に安倍晋三首相が出演していた。外交や経済など日本が抱える諸問題について、すぐ横に座る司会者から質問や突っ込みを受け、安倍首相が答えるという討論方式だ。直接国民に語り掛けるよ…
暮らしにくくなる季節
地球だより 「クリスマスまであと○○日です」。国民の気持ちを代弁するかのように、毎日夜のニュースの終わりにアナウンサーがうれしそうにカウントダウンを行う。もうすっかり慣れたが、9月ごろからカウントダウンが行われることに…
エジプトの顔がない遺跡
地球だより エジプトの数ある観光名所を訪ねて、心痛く思うことの一つに、見事な彫像にもかからず、顔の部分だけが破壊されている像が多くあることだ。殊に、同国南部最大の観光都市ルクソールのルクソール神殿やカルマナック神殿に並…
タイの灯籠流し
地球だより タイも雨期が終わり、日本の秋に相当するいい季節に入っている。雨もなく、朝夕には涼しい風も吹いてしのぎやすい季節だ。 タイでは11月から来年2月までベストシーズンを迎え、タイを訪問する外国人観光客もどっと増…
中国の草刈り場
地球だより タイ軍事政権の外相代行を兼務するシーハサク外務次官が、中国を訪問し王毅外相や楊潔篪国務委員(副首相級)と会談した。 毛沢東語録に「銃口から政権が生まれる」とある通り、中国には軍事政権に対するシンパシーが…
冬時間移行2度寝の幸せ
地球だより 長年ロシアに住んでいると毎年この時期、「今夏時間だっけ?冬時間だっけ?」と戸惑うことがある。ロシアは以前「夏時間」と「冬時間」を使っていたが、メドベージェフ前大統領(現首相)が2011年、夏時間に一本化した…