自壊が始まる「オール沖縄」


西田 健次郎

追い詰められた翁長知事

OKINAWA政治大学校名誉教授 西田 健次郎

 今年初めの重要選挙として1月24日に投開票された沖縄県宜野湾市(人口9万7千人)の市長選挙は、自民党と公明党が推薦した現職の佐喜真淳氏(51)が圧勝した。対立候補の新人、志村恵一郎氏(63)は、翁長雄志県知事を先頭に「オール沖縄」なる野合集団の応援を受けたが、2万1811票しか獲得できず、2万7668票の市民票を確保した佐喜真氏にざっと6千票の大差をつけられた。

 選挙の結果、勝利した保守陣営は強固な「自公」体制に改めて自信を深め、敗れた「オール沖縄」は、責任論をめぐって自壊作用を深めつつある。


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