山田寛の国際レーダー rss

首脳会談で増す日本の役割

「世界益」にも貢献しよう  一体、世界はどうなるか。各国の民主主義や自由度を調査している米NGO「フリーダムハウス」が先日公表した、「世界の自由」2017年版(16年の状況の評価)報告のとても悲観的な内容を読み、改めて心…

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対韓国ショック療法

いつ終えるか判断が難しい  韓国・釜山の日本総領事館前の慰安婦像設置に対し、日本政府が駐韓大使らの一時帰国など、珍しく強硬な対抗措置を取った。だが、ボールを投げられた韓国側コートからは、日韓双方に自制を求めるのが精一杯の…

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力の3人組の横で、欧州は選挙の年を迎える

 年末の欧州。テロ警戒の緊張感とともに、欧州政治への危機感が広がる。トランプ米次期大統領、プーチン・ロシア大統領、習近平・中国主席の「3人組」の力の支配の横で、欧州連合(EU)が壊れてしまうのでは…という危機感だ。  「…

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北朝鮮と拉致問題、春風と北風の間で

 韓国が大統領弾劾で揺れた日、北朝鮮拉致被害者家族会と同救う会主催の「激動する南北情勢の中で、拉致問題を考える国際セミナー」に参加した。  目立ったのは、「韓国で親北左翼政権ができる可能性への懸念」と「トランプ次期米政権…

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ロヒンギャの惨劇、スー・チー政権最大の試練に

 ミャンマー西部のラカイン州。イスラム教徒のロヒンギャ族の村を強襲した国軍部隊は、家々に火を放ち、村民を殺害し、略奪し、レイプした。国境の川を渡って逃げた者も何人か射殺された。小舟で渡った集団は、バングラデシュ側から追い…

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大統領選挙での惨敗、米マスメディアに第2の弔鐘

 先週の米大統領選では、ヒラリー候補だけでなく、世論への影響力を全く発揮できなかった米国の新聞・テレビも惨敗した。将来を絶望させるような弔鐘が鳴った。  米紙のうちトランプ支持は1%だけ。96%がヒラリー支持を宣言してい…

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新国王時代のタイ、王女が重要なカギを握る

 タイのプミポン国王が死去し、後継の新国王は、即位はまだ先ながら、ワチラロンコン皇太子(64)にスンナリ決まったようである。少々複雑な気持ちがする。  後継者争いを見たいわけでは全くない。でも、もう一人の王位継承者だった…

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恋文と女性蔑視の差、どうなる米大統領の器とダチョウ

 世界には、米国に再び「世界の警察官」を務めると言ってほしい、との声も強い。例えば、ラスムセン前北大西洋条約機構(NATO)事務総長は最近の米紙で、オバマ政権がそれを放棄したから、中東、ロシア、中国、北朝鮮など重大問題を…

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対麻薬戦への対応 、日本外交に求められる新工夫

 「麻薬犯罪者は殺せ」。フィリピンのドゥテルテ新大統領の対麻薬戦「戦果」は、着々増大している。警察作戦で殺害した麻薬関係者は9月上旬までで1105人。ほか自警団などによるものなど、人権団体が超法規殺人と批判するものを合わ…

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ダムが切り札、中国はメコン川も支配するか

 東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議も終わったが、南シナ海を“中国支配の海”にする中国の決意は不退転に見える。そんな裏でもう一つ注目したいのが、メコン川の水問題だ。  全長4900㌔。中国、ミャンマー、ラオス、…

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国連での闘い、敵国条項の幽霊退治を

 今年末退任する潘基文・国連事務総長の後任をめぐる争いが、進行している。安全保障理事会が総会に勧告する候補を選ぶため、7月から2回、11人の候補者に対し非公式予備投票を行った。3回目は29日だ。2回とも1位はグテレス前国…

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日本外交も正念場 、ASEAN50年目の課題

 8日は、東南アジア諸国連合(ASEAN)創設記念日だった。  ベトナム戦争たけなわの1967年、共産主義拡大のドミノ理論を心配した米国の意を受け、原参加5カ国の反共クラブとして設立された。昨年末、経済、政治・安全保障、…

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国際法破りの中国、日本もモンスターを育てた

 南シナ海に関する中国の主張を否定した国際仲裁裁判所の判決から半月、中国は強引な外交工作と軍事的示威で、断固拒否姿勢を貫いている。1989年の天安門事件の武力鎮圧に反対して失脚した趙紫陽・元総書記の極秘回想録の表現を借り…

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猫選手を応援するわけ

国旗・国歌の重みを認識しよう  先日、リオ五輪選手団壮行会で、森喜朗・東京五輪組織委員長が「国歌を歌えない選手は、日本代表じゃない」と苦言を呈した。朝日新聞のコラム「天声人語」は「国を背負わされることで失われる豊かさがあ…

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中国ルールに対抗 日本は開発支援と台湾との協力強化を

 今月、シンガポールでのアジア安保会議で、孫建国・中国軍副参謀長は、ハーグの仲裁裁判所から南シナ海問題で判断が出ても、「そんなものには従わない」と明言した。昔、「おれがルールブックだ」と言ったプロ野球名審判がいたが、中国…

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伊勢志摩サミットの最重要命題と北方領土・対露経済協力

 今週の伊勢志摩サミットで最も重要なのは、「力による現状変更は絶対容認しない」と、最大限強力に再宣言することだろう。  昨年も、ロシアのクリミア編入を非難し経済制裁継続を決め、中国を名指しはせずに、海の大規模埋め立てなど…

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大きなステップ、オバマ大統領が広島を訪れる時

 今月末の伊勢志摩サミットを機に、オバマ米大統領の広島訪問が実現する。2009年の就任直後の演説で、「核兵器を使用した唯一の核保有国」として、「核のない世界平和・安全」追求の先頭に立つと宣言し、ノーベル平和賞も受賞したオ…

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日本の報道の自由度ランク、なぜそんなに低い?

 世界で72位。国際NGO「国境なき記者団」(RSF、本部パリ)が先日発表した、2016年版「報道の自由度ランキング」での日本の順位だ。アジアでも、台湾、モンゴル、香港、韓国より下というのである。  私も、日本の報道の自…

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トランプ認識は周回遅れでも、彼の提起する問題は無視できない

 1992年の米大統領選予備選の最中、米南部のオクラホマ州の町を訪れ、「日本車たたき」場面に出会った。日本車の「侵略」が、米自動車産業に打撃を与え、日本の政治家の「米労働者は怠け者」発言なども伝わり、日本への怒りがあちこ…

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伊勢志摩サミットまで2ヵ月、難民・移民政策構築の好機

 5月26、27日の伊勢志摩サミット(主要国首脳会議)まで、2カ月余りとなった。会議の一大テーマは、欧州を覆う難民・移民危機だろう。  欧州が分裂し、「歴史家は、2015~16年に、欧州崩壊が始まったと記すだろう」(仏ル…

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闘うナディアと女性たち

山を動かせるか  今年のノーベル平和賞候補は、2月初めに推薦が締め切られ、同月末から委員会の選考作業が始まった。376の候補の中に、21歳のナディア・ムラドの名がある。イラク政府やノルウェー国会議員など、複数の推薦による…

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中韓蜜月と日米韓協力の間 振り子はどこまで振れるか

 UPFの会議に参加する機会があり、韓国を訪れた。  北朝鮮の核、ミサイル実験に対し、朴槿恵政権が南北協力の開城工業団地を閉鎖した。中国が猛反発する米軍の高高度防衛ミサイル(THAAD)配備への公式協議にも踏み切った。そ…

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天皇・皇后両陛下のフィリピン御訪門

「心と心」の絆を大事にしよう  天皇、皇后両陛下がフィリピンを訪問され、両国の戦没者160万人を慰霊されている。  大戦の海外最激戦地だったこの国は、戦後しばらく、最も激しい反日国だった。だが、その間に、キリノ大統領によ…

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