インタビュー
やまと歌の起源は愛の交歓 萬葉集研究家 四宮正貴氏に聞く
建国記念の日特集 きょうは建国記念の日。日本の国の形成と共にあったのが和歌でした。萬葉集はじめ古今和歌集など勅撰和歌集も編纂(へんさん)されました。この和歌がどのようにして生まれ、どのような性格を持ち、どうして今日まで…
日本文化を育んできた森 NGO緑の協力隊関西澤井隊代表 澤井敏郎氏に聞く
林業再生の道 木はわが国の伝統文化や生活に欠かせないものだ。最近、その良さが見直されてはいるが、林業は地味であまり語られることがない。効率ばかりを追い求める風潮は、山の荒廃をもたらしてきた。もっと光が当てられるべき分野…
若者を北方領土返還運動の担い手に 北海道総務部北方領土対策本部北方領土対策局長 田尻忠三氏に聞く
きょう34回目の「北方領土の日」 いまだかつて一度も外国の領土になったことのない北方領土。ロシア(旧ソ連)の不法占拠は68年におよぶ。日本固有の領土である北方領土を追い出された元島民は、一日も早い帰郷を待ち望んでいる。…
モンゴルは北朝鮮を知る穴場 山梨学院大学教授 宮塚利雄氏に聞く
モンゴルとの交流深化を モンゴルは北朝鮮の数少ない友好国の一つで、食糧支援を行うほか北朝鮮の出稼ぎ労働者を受け入れている。昨年、モンゴルを訪問し、その実態を調べた宮塚利雄山梨学院大教授は、拉致問題解決に手詰まり状態の日…
イスラム指導者の再教育実施 アズハル大学総長顧問マフムード・アザブ師に聞く
エジプト情勢と宗教 エジプトが新憲法を国民投票で成立させ、大統領選へ向けて動きだしている。政権奪取後1年で、国民と軍によって排除されたムスリム同胞団の暴動と抵抗はいまも続いている。イスラム・スンニ派総本山アズハル大学(…
和食が無形文化遺産に 精進料理研究家 藤井まりさんに聞く
背景にある哲学を評価 このたび「和食 日本人の伝統的な食文化」がユネスコ(国連教育科学文化機関)により無形文化遺産に登録された。日本政府は「新鮮で多様な食材とその持ち味を尊重」「年中行事と密接に関連」などを特徴として和…
部活での自信が学習面にプラス 沖縄尚学高校 比嘉公也監督
高校野球・神宮大会優勝の沖縄尚学高校 比嘉公也監督に聞く 昨年11月に神宮球場で開催された「第44回明治神宮野球大会」で、九州地区代表の沖縄尚学学園高校が北信越地区代表の日本文理高校を、8点差をひっくり返す9対8の逆転…
辺野古移設、普天間の危険性除去が原点 宮崎政久・衆院議員に聞く
知事の埋立容認は適切な判断 宜野湾市にある米軍普天間飛行場移設問題が昨年末、大きく進展した。沖縄県選出国会議員と自民党県連が従来の「県外移設」の主張から「辺野古移設も含め、いかなる選択肢も排除すべきでない」と辺野古移設…
国の法整備が不可欠 山形県議会議員 今井榮喜(えいき)氏に聞く
山形県、水資源保全条例を制定 中国はじめ外国資本が水資源に絡む土地を取得した後に乱開発されていることを受けて、各自治体では水資源保全条例などの制定を進めている。山形県でもこれまで森林など50㌶が買収されており、県は水資…
ウイグル独立の動き激化 香港の予言研究家 莫天賜氏に聞く
紐解かれた中国予言書「推背図」 中国には古来、七大予言書があり、中でも唐の時代、7世紀に書かれた李淳風・袁天網共著の「推背図(すいはいず)」は中国歴代王朝の支配者が読んだ際、あまりに的中率が高い予言書として、宋代の太祖…
新春座談会 コメント集
人間国宝 「無名異」 伊藤 赤水 新しいステージを志向して 戦後60年が過ぎ、疲弊したわが国を国民皆で努力を重ねて、経済大国の仲間入りをした。 そうした中で、各分野は急速にグローバルに向かっている。 これは、どの国…
「物語的な生命」営む人間 名寄市立大学教授 加藤 隆氏に聞く
「美しい刻」刊行に寄せて 教育改革が叫ばれて久しい日本の教育界。平成18年に改正教育基本法が成立したものの、その成果が表れているとは言い難い。文部科学省は英語の小学校低学年導入や道徳の特別教科化などさまざまな教育政策を…
尊敬と互助精神不可欠に 在日外国人支援ボランティア活動家 浅沼雅子氏に聞く
外国人女性ワーカーの涙〈下〉 現代の「唐行き」さん/私だったら気が狂っていた私が施したというより/学ばさせていただいた ――帰国した人とタイで会ったことは? 私は一度もタイには行っていない。 私と個人的なつながりの…
権力集中で中国共産党崩壊回避へ 香港政治誌「前哨」の劉編集長に聞く(下)
集団指導に限界、外堀埋める ――中国共産党は11月の第18期中央委員会第3回総会(3中総会)で内外の治安維持を統括する「国家安全委員会」と改革の司令塔となる「中央改革全面深化指導小組」という2組織を立ち上げたが、この新…
中国の難題は少数民族政策 香港政治誌「前哨」の劉編集長に聞く(上)
中国の習近平共産党総書記が就任して1年が過ぎ、思想言論統制を一層強めて反体制派を弾圧する保守カラーを強める一方、改革も取り込もうとする腐心もにじむ。既得利益層が優遇され、庶民は改革の恩恵を受けられない社会に不満が爆発す…
巧妙化する中国の尖閣領有権主張 米中経済安保調査委 ラリー・ウォーツェル氏
中国の防空識別圏設定 【ワシントン早川俊行】米議会の諮問機関「米中経済安全保障調査委員会」の委員で、中国軍事戦略の専門家であるラリー・ウォーツェル氏はこのほど、世界日報の取材に応じ、中国が沖縄県・尖閣諸島を含む東シナ海…
一緒に暮らせば家族同然 在日外国人支援ボランティア活動家 浅沼雅子氏に聞く
外国人女性ワーカーの涙〈上〉 浅沼雅子さんが最初に結婚した相手は外国人だった。だが、その外国人は母国に家庭を持っており、日本で就労するために浅沼さんを利用しただけだった。そうした散々な目に遭いながら浅沼さんは、なお日本…
和歌の魅力が受刑者に与える安らぎの心 歌人 坂田資宏氏に聞く
わが国では毎年、3万人近い新受刑者が収容されていく。罪名は窃盗や覚醒剤取締法違反、詐欺などが多く、また刑期を終えて出所した後に再度入所する割合も40%を超える。そうした中で、歌人の坂田資宏氏は篤志面接委員として和歌を通…
欧州で広がる反ユダヤ主義 米ユダヤ教ラビ ローゼン師に聞く
背景に経済・政治的不安定 国際機関「宗教・文化対話促進国際センター」(KAICIID)は18、19の両日、ウィーンで「グローバル・フォーラム」を開催した。同センターは昨年11月26日、サウジアラビアのアブドラ国王の提唱…
「日本人の良質な精神取り戻せ」2020年五輪・パラリンピックの東京
元関東都市学会会長 横濱プロバス倶楽部副会長 中村實氏に聞く 1964年の東京五輪が日本の高度経済成長の始まりを告げる大会だったのに対して、2020年の東京五輪は成熟した世界都市で開かれる大会を目指している。では、そこ…
コリア史7部作を完成させて作家の片野次雄氏に聞く
認識は違っても事実は共有可能 歴史認識をめぐり、ぎくしゃくした関係が続いている日本と韓国。その歴史認識のもとになるのは歴史的事実だが、両国民は隣国の歴史をどれくらい知っているだろうか。片野次雄氏のコリア史7部作は、日本…
北海道の歴史と文化を知るほっかいどう学(歴史・文化)を学ぶ会幹事長 井上和男氏に聞く
“学び”から交流の楽しさ実感 生涯学習という言葉が使われて久しい。生涯かけて主体的に学習活動を続けていくことだが、行政も積極的に支援体制を構築している。そうした中で、北海道の歴史と文化を改めて勉強する市民団体がある。「…
10代の性交渉は危険 東京医療保健大学非常勤講師木村好秀医師に聞く
4月からの予防接種法改正で、小学校6年生から高校1年生までの女子の子宮頸がんワクチン(3回接種、約5万円)の無料接種を可能にしたが、重篤な副反応が後を絶たない。子宮頸がん発症が性交渉と関連するため、ティーンエイジャーの…