上昇気流 rss

日本自動車工業会が発表した平成29年度の…

 日本自動車工業会が発表した平成29年度の乗用車市場動向調査で、車を保有していない大学生を含む10~20代の社会人のうち、今後も購入したくない層が5割を超えていることが明らかになった。  その理由として「買わなくても生活…

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「八重桜山峡深く散らしめず」(橋川かず子)…

 「八重桜山峡深く散らしめず」(橋川かず子)。公園を歩いていると、すっかり散ったソメイヨシノの後に八重桜が満開になっていた。花見の時期が終わったのに、まだ花見をしているような不思議な気分になった。  清楚(せいそ)な白さ…

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熊本地震の発生からきょうで2年となる。…

 熊本地震の発生からきょうで2年となる。市民の誇りである熊本城も、石垣や天守閣が崩れて大きな被害を受けた。以来熊本城の復旧は、復興のシンボルとなった。  東京ドーム21個分もある広い敷地には櫓や城門など13の国指定重要文…

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今月初頭に表面化したビートたけしさんの…

 今月初頭に表面化したビートたけしさんの独立騒動は、早くも収束に向かっているようだ。それでも、いったん深刻な亀裂が生まれたという事実は変わらない。「みえない関係がみえはじめたとき/かれらは深く訣別している」(吉本隆明「少…

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桂信子賞は女性俳人の活躍に対して贈られる…

 桂信子賞は女性俳人の活躍に対して贈られる賞で、今年1月に授与されたのは恩田侑布子さん。桂の関係資料を収蔵する兵庫県伊丹市の柿衞文庫で授賞式と記念講演会が開かれた。  この時の講演を聴いた「藍生」主宰で同賞選考委員の黒田…

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<めだかの学校は 川の中 そっとのぞいて …

 <めだかの学校は 川の中 そっとのぞいて みてごらん みんなで おゆう ぎ しているよ>。茶木滋作詞、中田喜直作曲の「めだかの学校」は、小学1年 生が習う歌だ。学校に通い始めた1年生が、自分たちとメダカを重ね合わせるよ…

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75歳以上の運転者の認知症対策を強化した…

 75歳以上の運転者の認知症対策を強化した改正道路交通法が昨年3月に施行されたのに伴い、75歳以上の運転免許の自主返納も急増している。2016年の16万2341人に対し、昨年は25万2677人と大幅に上回った。  それで…

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日本から米大リーグのエンゼルスに移籍した…

 日本から米大リーグのエンゼルスに移籍した二刀流の大谷翔平選手が、投手として1勝し、打者としても3試合連続のホームランを打つなど、ファンの度肝を抜いている。野球の本場で遜色のない活躍ができるのも、それだけ日本の野球が成熟…

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春の陽気に誘われ、東京・六本木の国立新美術館…

 春の陽気に誘われ、東京・六本木の国立新美術館に「至上の印象派展 ビュールレ・コレクション」を観(み)に行った。スイスの実業家エミール・ゲオルク・ビュールレの印象派を中心としたコレクションから64点を展示している。  気…

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イラク日報問題、これ以上信頼を揺るがすな

 政府が「存在しない」と説明していた陸上自衛隊のイラク派遣部隊の日報が見つかった問題で、陸自が昨年3月には存在を把握していたが、防衛相らには1年間にわたって報告していなかったことが判明した。  財務省の決裁文書改竄(かい…

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人間生きていれば、問答をしないわけには…

 人間生きていれば、問答をしないわけにはいかない。安政5(1858)年、問い質(ただ)したいことがあって、一橋慶喜が大老井伊直弼を江戸城に訪ねた。2人は初対面だ。慶喜は21歳、大老は43歳。  大仏次郎著『天皇の世紀』(…

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横山大観は岡倉天心の薫陶を受け、近代日本画…

 横山大観は岡倉天心の薫陶を受け、近代日本画の道を切り開いていった巨匠という名にふさわしい画家である。没後60年にもなるのに回顧展が開かれれば、驚異的な数の観客を集める。  東京・上野池之端には大観の旧宅があって記念館と…

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米配車サービス大手ウーバー・テクノロジーズ…

 米配車サービス大手ウーバー・テクノロジーズの自動運転車が、米アリゾナ州の公道で試験走行中に歩行者をはね死亡させた。死亡事故が起きたのは初めてだ。  車載カメラの映像では、車両は自転車を押して道路を横切ろうとした女性に近…

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「初蝶(はつてふ)来(く)何色と問ふ黄と…

 「初蝶(はつてふ)来(く)何色と問ふ黄と答ふ」(高浜虚子)。近くの林の中の散歩道で「おや、こんな所で」と驚きつつ、その優雅な胡蝶(こちょう)の舞にしばらく見とれていた。モンシロチョウやキチョウはよく見掛けても、アゲハ類…

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東日本大震災で家族を失った遺族ら4人が…

 東日本大震災で家族を失った遺族ら4人が、地元の宮城県名取市に対し「市は広報車による避難誘導を実施しなかった。災害対応に落ち度があった」などとして損害賠償を求めた訴訟の判決があり、仙台地裁(高取真理子裁判長)は請求を棄却…

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「掲示場にビラ溢れをり入学す」(五十嵐哲也)…

 「掲示場にビラ溢れをり入学す」(五十嵐哲也)。きょうから4月。入学式のシーズンである。特に、地方から大学に入学するために上京した新入生にとっては、未来への希望や不安に満ちた季節でもある。  気流子も東京の私大の入学式に…

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「名も知らぬ遠き島より流れ寄る椰子の実一つ…

 「名も知らぬ遠き島より流れ寄る椰子の実一つ/故郷(ふるさと)の岸を離れて汝(なれ)はそも波に幾月」。島崎藤村作詩「椰子の実」の冒頭である。1898(明治31)年の夏、愛知県・伊良湖岬に滞在した民俗学者・柳田國男が、浜に…

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陰謀論はなかなか消えない。人間の本性と…

 陰謀論はなかなか消えない。人間の本性と結び付いているためだろう。が、「この陰謀論のこの点は歴史学から見て違う」と指摘することは必要だというのが、呉座(ござ)勇一著『陰謀の日本中世史』(角川新書)の立場だ。  「最終的な…

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昨年3月、雪崩事故で死亡した栃木県立大田原…

 昨年3月、雪崩事故で死亡した栃木県立大田原高校の生徒ら8人を追悼する式典が、同県那須町の「なす高原自然の家」で開かれた。登山講習会さなかの事故で、再発防止の取り組みが進められてきた。  富山県にある国立登山研修所では、…

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鳴り物入りで行われた佐川宣寿前国税庁長官…

 鳴り物入りで行われた佐川宣寿前国税庁長官の国会証人喚問。財務省の文書改竄(かいざん)で安倍晋三首相や麻生太郎財務相ら外部からの指示は、はっきりと否定した。動機や経緯については刑事訴追の恐れがあるとして証言を拒否。  野…

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「今季は勝てると思っていなかったので、…

 「今季は勝てると思っていなかったので、びっくりしている。すごくうれしい。支えてくれた人に少し恩返しができたかな」。スキーW杯ジャンプ女子で高梨沙羅がオーベルストドルフ(独)の個人第14戦で今季初勝利を挙げ、男女を通じ歴…

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「周囲は特殊メークの新しい基準を作ったと…

 「周囲は特殊メークの新しい基準を作ったと言ってくれた。日本でこの世界を目指す若い人たちにも夢を与えられたと思う」。今年の米アカデミー賞でメーキャップ&ヘアスタイリング賞を受けた辻一弘さんが都内記者会見で。  この間、多…

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「一を知って二を知らぬなり卒業す」(高浜…

 「一を知って二を知らぬなり卒業す」(高浜虚子)。ちょうど桜の開花と卒業が重なるシーズンとなった。この季節は、卒業式と入学式という別れと出会いの行事があり、胸を弾ませたり、感傷的になったりと情感に満ちた思い出を生み出すも…

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