コラム
名画で蓄財するマフィア
地球だより オランダのゴッホ美術館から盗まれ、行方が分らなくなっていたゴッホの油絵2点が、イタリア南部ナポリ近郊の家から発見された。 イタリア当局がマフィアの麻薬組織の家宅捜索中に見つけたもので、麻薬で得た不正資金を…
人類に恩恵をもたらした発明や発見に与えられる…
人類に恩恵をもたらした発明や発見に与えられる最高栄誉のノーベル賞。その受賞者が発表される<ノーベル賞週間>は、今年も日本および日本人にとっては歓喜の幕開けとなったことを祝いたい。 大隅良典・東京工業大栄誉教授(71)…
都会を走るリス
地球だより リスというのは動物園か深い森にまで足を延ばさないと遭遇できないものと思っていた。 ところがバンコクでは、都心でも自由気ままにリスが走り回っている。 日本のシマリスに似ているが、実は似て非なるものでフィン…
地方創生と私立大学の生き残り
一般社団法人「レジリエンスジャパン推進協議会」のワーキンググループが今春出した家族人口政策の政策の提言「持続可能な家族・世代・地域を取り戻す」の中で、「私立大学の一部を、地方創生のプロデューサーの役割を果たす地域研究お…
米国と国交回復した社会主義国キューバを訪れた…
米国と国交回復した社会主義国キューバを訪れた観光客がこの1~7月、245万人と、前年同期比約12%増。ホテル業界への米国や中国資本の流入も始まっている。 先月下旬、国連総会での演説を終えた安倍晋三首相はその翌日、米国…
「雲あれど無きが如くに秋日和」(高浜虚子)…
「雲あれど無きが如くに秋日和」(高浜虚子)。秋らしい空をあまり見ていないが、10月の声を聞くとすっかり秋の気分だ。日が落ちて暗くなると、虫の声も聞くようになる。 稲畑汀子編『ホトトギス新歳時記』では「空はどこまでも青…
文部科学省が4月に行った全国学力テストの…
文部科学省が4月に行った全国学力テストの結果が公表された。小学6年と中学3年の国語と算数・数学の基礎知識と応用力を測るもので、2007年度から実施され今年で10年目。 都道府県別に見ると、下位の成績が全国平均に近づく…
“電子版”の指名手配書
地球だより 米ニューヨーク市マンハッタンやニュージャージー州で17日に起きたテロ事件は発生から2日足らずで犯人逮捕に至ったが、この捜査では新しい手法が試みられた。 それは、テロ犯が潜んでいると思われる地域にいる人たち…
最近見たテレビのバラエティー番組。人気予備校…
最近見たテレビのバラエティー番組。人気予備校講師の林修氏が登場し、読書についての話題で「同じ本を何度も繰り返して読む」と発言した。 それを隣の席で聞いた中堅お笑い芸人が、ポカンとした表情をしていたのが印象に残った。「…
サラリーマンのロマン
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 いい職場の条件は? 三つ挙げることができるだろう。分厚い月給袋、少ない労働時間、意義深い仕事。こんな会社なら命懸けで働くぞという人がたくさんいるはずだ。サラリーマンのロマンだが、現…
『文明の生態史観』で知られた梅棹忠夫さんは…
b 『文明の生態史観』で知られた梅棹忠夫さんは、晩年の2006年11月、大手前大学で開かれた比較文明学会で、後学の川勝平太、小林道憲、安田喜憲の3氏からその史観を批判された。 3人のパネリストに共通していたのは、文明…
防衛相と会談も「平行線」
沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ) 稲田朋美防衛相が23日と24日、沖縄入りし、翁長雄志知事と県庁で会談した。普天間飛行場の名護市辺野古沖への移設をめぐっては、両者の意見は平行線のままで、打開策は見いだせなかった。 …
名古屋市とその周辺には先端技術を扱う大小の…
名古屋市とその周辺には先端技術を扱う大小の企業があり、その従業員に外国人も少なくない。そんな事情もあって愛知県は、東京都に次いで人口10万人当たりの在日外国人数が多い。 リーマン・ショックによる不況で一時その数が減っ…
2つの地震に悩まされ
地球だより ユネスコ世界遺産に登録された石窟庵や仏国寺などで知られる韓国南東部の古都・慶州で今月発生した規模(=マグニチュード)5・8の地震。気象庁が観測を始めた1978年以降、最大規模だったというが、幸い地震による犠…
大関カド番では史上初の15戦全勝優勝。…
大関カド番では史上初の15戦全勝優勝。負け越せば大関陥落という崖っぷちで迎えた大相撲秋場所で、豪栄道は初日から破竹の勢いで白星を重ねた。日本人力士の全勝制覇は平成8年秋場所の横綱貴乃花以来、20年ぶり。 白鵬休場の場…
朝日が陸自の「刀」を批判
朝日新聞(9月7日付)社会面の記事「陸自エンブレムに日本刀 なぜ?」には呆れてしまった。朝日らしいと言えばそれまでだが、この記事には自衛隊に対する悪意さえ感じてしまう。 記事は、陸上自衛隊が記念品などに使うために作っ…
身近に迫る麻薬戦争
地球だより フィリピンではドゥテルテ大統領が始めた麻薬戦争が激化しており、毎日のようにどこかで麻薬容疑者が殺害されている。少し遠い世界の出来事のように感じていたが、ついに目の当たりにすることになった。 先日、少し遅い…
曖昧な待機児童の定義
9月早々、厚生労働省が潜在的待機児童6万7354人と言う集計結果を公表した。これは育児休暇中や認可など特定の保育所を希望する場合など、自治体の判断で待機児童にカウントしてこなかった数で、潜在的な保育需要を示している。 …
米IT大手フェイスブックのザッカーバーグ…
米IT大手フェイスブックのザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)夫妻は、あらゆる疾病の撲滅を目指し、医療分野の基礎研究に今後10年間で30億ドル(約3000億円)以上を寄付すると発表した。 外電によると、現代人の死因…
「割箸を徐々に焦がして秋刀魚焼く」(堀花江)…
「割箸を徐々に焦がして秋刀魚焼く」(堀花江)。「秋刀魚」とはサンマのことで、形が刀に似ているところから。しかし、この漢字の表現はそれほど古いものではなく、大正時代あたりからという話がある。明治時代の文豪・夏目漱石の『吾…
対麻薬戦への対応 、日本外交に求められる新工夫
「麻薬犯罪者は殺せ」。フィリピンのドゥテルテ新大統領の対麻薬戦「戦果」は、着々増大している。警察作戦で殺害した麻薬関係者は9月上旬までで1105人。ほか自警団などによるものなど、人権団体が超法規殺人と批判するものを合わ…
「あっ、古倉さん、今度の日曜日、午後だけ…
「あっ、古倉さん、今度の日曜日、午後だけ入ることってできる? 菅原さんがライブで出れなくてさー」「はい、入れます」――。第155回芥川賞を受賞した村田沙耶香さんの『コンビニ人間』の中の、店長と主人公の会話である。 日…
遺跡発掘の学者らに脱帽
地球だより 8月下旬、エジプトの首都カイロの南約250㌔のミニヤ市郊外にある遺跡の発掘現場を視察した。未発表の遺物(ミイラや棺〈ひつぎ〉)などが発見され、正式発表までは緘口(かんこう)令が敷かれることからこの欄では詳細…