米IT大手フェイスブックのザッカーバーグ…


 米IT大手フェイスブックのザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)夫妻は、あらゆる疾病の撲滅を目指し、医療分野の基礎研究に今後10年間で30億ドル(約3000億円)以上を寄付すると発表した。

 外電によると、現代人の死因の多くを占める心臓病、がん、神経疾患、感染症などの研究を加速させるのが狙い。その第1弾として6億ドルを拠出し、スタンフォード大学などが参加する研究拠点を設けるようだ。

 通例だと、提案者などの名を冠したプロジェクトが立ち上げられ、そこに大学の優秀な人材が配置されるようになる。ベンチャー企業と大学の研究者との協力は、米国社会の創造的エネルギー産出のパターンの一つだ。

 その研究が成功し、産業化が実現すれば、その過程で第2、第3のザッカーバーグ氏が生み出されるという仕組みだ。一方、英国の教育専門誌が今年の世界大学ランキングを発表したが、くだんのスタンフォード大は3位。

 日本から上位200校に入ったのは昨年同様、東京大(39位)と京都大(91位)の2校だけで、国内トップの東大もアジアでは3位から4位に後退した。数字をいちいち気にしても仕方がない、という意見もある。

 しかし、大学選びも国際化し、実績のある大学へは、後の進路も考えて優秀な若者が世界中から集まるだろう。アジアではシンガポールや中国の大学が上位というから、日本もうかうかしていられない。