編集局 rss

民主主義は教育から エジプトから

地球だより  アラブ・イスラム世界は、「アラブの春」を通じて長期独裁政権を打倒後、民主主義に向かい得ると考えた欧米世界の見方が、いかに甘かったかが、昨今の、エジプトやチュニジア、リビア、シリアなどの現状を見るに及び、証明…

続き

TPPで自給率維持の主張を

教育研究者 杉原 誠四郎 完全ではない自由市場諸国にある生活文化の聖域  TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)交渉が最終段階を迎えようとしている。もっとも、アメリカのオバマ大統領が予定していたインドネシア、ブルネイへの訪…

続き

国民の支持失うムスリム同胞団

不発に終わったタハリール広場占拠  過激なイスラム化政策と経済無策により政権発足後わずか1年で国民の信を失い、今年7月に大統領権限を剥奪されたモルシ前大統領の支持基盤、イスラム根本主義組織「ムスリム同胞団」は、“自分達こ…

続き

北の「3年内武力統一」公言受けた韓国の課題

韓国紙セゲイルボを読む  8日、南在俊国家情報院長は国会で、「金正恩が3年内に韓半島を武力統一するということをしばしば公言している」と報告した。北が武力によって、韓国を攻撃すると公言することはこれまでも何度かあったが、「…

続き

「米中綱渡り」の韓国外交

韓国紙セゲイルボを読む いつまで続く対日協力拒否  今回の朴槿恵大統領の東南アジア諸国連合(ASEAN)歴訪は、ますます激しくなる米中の主導権争いの中で、韓国の外交が韓米同盟と韓中協力関係をどのように併行発展させていくべ…

続き

“キロギアッパ”の涙

韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」  「世の中が騒々しければ/綱に止まったスズメの心で/父は幼い子供の将来を考える/父の目には涙が見えないが/父が飲む酒にはいつも見えない涙が半分だ/父は最も孤独な人だ」(金顯承の詩、『…

続き

事故が相次ぐJR北海道問題で極左系労組に踏み込まない新聞報道

◆週刊誌は指弾したが  「いつの日も 真実に 向き合う記事がある」。15日から始まった新聞週間(21日まで)の代表標語だ。  新聞のスローガンとしては申し分のない内容だが、不祥事や事故が相次ぐJR北海道をめぐる新聞報道で…

続き

クラシック音楽の世界では、…

 クラシック音楽の世界では、演奏活動と共にそれを支える学術研究が行われ、相互協力の中で上演が進められている。上演史が記録されてきたように新たな上演は新しいページを開く。  先週、日本ロッシーニ協会(水谷彰良会長)の主催に…

続き

民主党は当事者意識を持て

 安倍晋三首相の所信表明演説を受けた各党代表質問が衆院本会議で始まった。  安倍政権が「成長戦略実行国会」と名付けた国会だけに、国民の関心の高い経済が来年4月の消費増税に持ちこたえうるのか、野党側も問題意識を持って論戦を…

続き

「接種の中止」を訴え 子宮頸がんワクチン被害の少女

神奈川県で「連絡会」発足へ  「神奈川県子宮頸がんワクチン被害者連絡会」設立に向け、県内に住む6組の被害家族が15日、横浜市で動画を交え記者会見した。  映し出された少女たちは、ベッドの上で痙攣が止まらずまるで鯉のように…

続き

Embarrassing Obama 厄介なオバマ大統領

Embarrassing Obama President Obama drew a red line, you might say, to protect Obamacare. Now the red ink, bloo…

続き

日本との対話断絶に疑問の声-韓国

「朴大統領は感情超え成熟さを」  先日、インドネシア・バリ島で行われたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議などで、日韓首脳は肩透かしの“接触”に終わったが、冷え込んだままの日韓関係を心配し、朴槿恵大統領の対日対話…

続き

日用品を商うスーパーや量販店では… 

 日用品を商うスーパーや量販店では「お値打ち品」の人気がなお高い一方で、円安・株高を追い風に百貨店で輸入ブランドや宝飾品など高額品の販売が勢いづいている。  国内新車市場でも維持費が安い軽自動車と、富裕層向けに高いブラン…

続き

国会は建設的で創造的な論戦を

 会期が12月6日までの臨時国会が開幕した。先の参院選で与党が圧勝し、衆参両院で多数派の異なる「ねじれ」解消後、初の国会となる。政府・与党が強硬策をとれば重要法案を次々と成立させられる環境になったと言えるが、あくまでも国…

続き

「ソフトパワー」で平和構築を

 在沖米軍基地の存在を踏まえた東アジアの平和と安全保障をテーマにした「万国津梁フォーラム」(県主催)が11日、那覇市内で開催された。昨年4月に沖縄周辺の安全保障問題を分析・研究する県地域安全政策課が発足して以来、安全保障…

続き

観光客増加は五輪効果? 英国から

地球だより  ロンドンを訪れる観光客数が今年前半だけで792万人に達して、前年同期比で8%増加したと先週発表された。このまま行けば、年間で1600万人に届くことになり、ロンドンはバンコクを抜いて今年世界1位になると予想さ…

続き

水銀による被害を繰り返すな

 水俣病の原因となった水銀の使用量を世界規模で削減する「水俣条約」が採択され、87カ国・地域が署名した。  条約の名称は「水俣病と同様の公害を二度と繰り返さない」との日本政府の提案を受け決まったものだ。水俣病を教訓に、日…

続き

運輸大臣の苦行 タイから

地球だより  タイのチャチャート運輸大臣(47)がプラパット・タイ国鉄(SRT)総裁らを伴ってタイ国鉄の列車に乗り込み現状視察した。  乗り込んだのは夜、バンコク中央駅を出発し12時間かけて翌朝、ラオスと接する国境都市ノ…

続き

いよいよ臨時国会 与高野低の政界力関係

 個人対個人のケンカなら腕力の強い方が勝つ。これは当たり前のことだ。しかし集団と集団との争いなら数の多い方が有利だ。これも当然の流れかも知れない。  その現実は永田町を見れば一目瞭然だ。ここでは国会が開かれている限り、与…

続き

消える日本人の判官びいき

文芸評論家 菊田 均 政治的敗者に共感せず英雄は登場しない民主主義  「判官びいき」という言葉がある。「判官」は「はんがん」とも読むが、「ほうがん」が普通だ。中級の官僚だ。  判官は歴史上数えきれないほどいるが、有名なの…

続き

成人学力はOECEでダントツのトップ

   15歳対象の学力調査「PISA」で、日本の学力低下が懸念されたが、今回16~65歳の成人対象の「国際成人力調査」では、読解力、数的思考力いずれも経済協力開発機構(OECD)24カ国・地域でトップ。2位のフィンランド…

続き

地域資源の共同開発に期待 沖縄高専、創立10周年迎えシンポ

 国立沖縄工業高等専門学校(沖縄高専)は今年で創立10周年を迎えた。数々の大会で全国優勝を果たし、これまで優秀な人材を全国に輩出した。しかし、沖縄県内に就職する人は少なく、地元にいかに還元していけるかが課題となっている。…

続き

平和は勝ち取るもの

濱口和久  ノーベル文学賞を受賞した作家・大江健三郎氏が、かつて将来の幹部自衛官になる防衛大学校の学生を「現代青年の恥辱である」と評したことがあった。  どちらが恥辱かは歴史が判定すると思うが、日米同盟と自衛隊のもとで現…

続き