「接種の中止」を訴え 子宮頸がんワクチン被害の少女
神奈川県で「連絡会」発足へ
「神奈川県子宮頸がんワクチン被害者連絡会」設立に向け、県内に住む6組の被害家族が15日、横浜市で動画を交え記者会見した。
映し出された少女たちは、ベッドの上で痙攣が止まらずまるで鯉のように跳ね続けたり、両足で立っているものの左足だけが意志に反して動き続けたり、左手の手首から先が大変な速さで痙攣し続け右手で押さえても止まらない――など、映像を直視できないような痛ましい副反応を示していた。
子宮頸がんワクチンを打ったのち、接種した部位から、肘、手先などに痛みを感じるようになり、今では「四六時中、痛みを感じない時はない」と語る女生徒(高3生)は「友達と遊び、一緒に帰りたいのにそれができないのが辛い。このワクチンの接種が中止になるように報道してほしい」と訴えた。
ある母親は、娘が痙攣、頭痛、記憶力の低下に襲われるようになったが、ワクチン被害と分からず、医師の紹介で精神科の治療を受けさせてきた。医師の説明に納得がいかなかったところに9月、子宮頸がんワクチン副反応のニュースをテレビで見て、被害者と同じ症状であることを知り愕然とした、と述べた。「母子家庭で、こういうニュースにも疎かった…」と付け加えた。
県内にすでに20人の副反応被害者がいることが判明している。同県被害者家族代表の山田真美子さん(48)は、神奈川県はワクチン接種に前向きの方針を変えていない、と明らかにした。
子宮頸がんワクチンの接種中止に向け、賛同する県内の議員、市民を募っていく方針だ。全国子宮頸がんワクチン被害者連絡会の電話番号は042-594-1337。