北の「3年内武力統一」公言受けた韓国の課題
韓国紙セゲイルボを読む
8日、南在俊国家情報院長は国会で、「金正恩が3年内に韓半島を武力統一するということをしばしば公言している」と報告した。北が武力によって、韓国を攻撃すると公言することはこれまでも何度かあったが、「3年内に武力統一」するという具体的な時間を提示したことはなかった。
この発言の底意は何かといえば、「確実な非核化と信頼」という原則を守っている朴槿恵政府の対北政策を廃棄させ、また李石基内乱陰謀事件で危機を迎えている韓国内の従北勢力に「挫折せずにもう3年闘争を続けよ」と支援するためのものである。
その一方で、北朝鮮軍内部の不満を抑え、「3年後にその日が来る」という一種の福音を北軍人に伝える狙いもある。今、軍の政権に対する不満は尋常でない。その端的な例は現在、脱北者約2万5000人中、軍出身が何と約2000人にも上ることを見ても明らかだ。
3年という期間は、北朝鮮が完璧な核兵器を完成できる期間でもある。核兵器を保有すれば、在韓米軍があってもなくても関係なく、韓国を核兵器など大量破壊兵器でつぶしてしまうという意図を抱いているのだ。
これに対抗するために、まず徹底した防御力量を具備し、第二に完璧な報復力量を備え、第三に北と連携して活動している利敵勢力を完全掃討し、最後は「原則ある対北朝鮮政策+北朝鮮の非核化」を政府は動揺することなく固守・実践することだ。政府と国民の団結した力だけが予想される災難をはねのけることができる。
(宋大晟世宗研究所長、10月15日付)