森田 清策
「宗教的召命感」が「プーチンの野望」の原点に
ロシア正教を背景に欧米に挑戦、欧州秩序再編へ固い覚悟 ロシアによるウクライナ侵攻後に編集された月刊誌4月号には、当然のことだが、ウクライナ情勢関係の論考をメインに編集している。いずれも、ロシアの侵攻は、軍事と地政学的な…
戦争で起きる感情論廃し死者への葬送儀礼の重要性説く先﨑氏
『逃走』勧める浅田氏 テレビの時事番組は今、ウクライナ情勢に関する番組一色だ。戦後77年の間、戦死者を一人も出さずにきた日本だが、力による現状変更という暴挙に加え、プーチン大統領が核使用も辞さない姿勢をちらつかせて脅す…
誰もが「性」の当事者で、人格が問われる
《 記 者 の 視 点 》 「LGBT」が問うものは、性をどう生きるのかという視点 自治体が同性カップルを公認する「パートナーシップ制度」導入を検討していたある自治体の首長と膝を交えて意見交換を行った時、政治家に「下半…
「包括的性教育」の危険、小学から避妊方法教える
自民が軽視する「性革命」、党内で価値観の違いが表面化 深刻化する児童虐待、いじめ、子供の貧困などへの対応策として、政府が2023年度の設置を目指す行政組織「こども家庭庁」をめぐり、自民党内で価値観の違いが表面化している…
新型コロナ「5類」への変更より法律運用での柔軟対応を説く専門家
2類相当とは言えず 新型コロナ感染の第6波をもたらしているオミクロン株(オミ株)は感染力の高さと重症化リスクの低さが明らかになっている。このため、感染症法で位置付けられる「2類」相当を、季節性インフルエンザと同じ「5類…
義務教育に広がる「ジェンダーレス制服」の弊害
《 記 者 の 視 点 》 制服や運動着を変えても異性への尊敬心は育たない 東京の地下鉄に乗っていたら、真向かいの席に座っていた女子高生の制服が目に留まった。ブレザーにネクタイ、下はスラックス。男女で区別しない「ジェン…
「皇位」の安定継承 「女帝論」は順位を乱す
「男系男子」基本に続く皇統、不見識な「愛子天皇待望論」 岸田文雄首相が今月中旬、安定的な皇位継承の在り方に関する政府の有識者会議の検討結果を国会に報告し、議論の場は国会に移った。この政治の動きの中で、気になる論壇の動向…
性的少数者の新たなカテゴリーを主題にしたNHK「恋せぬふたり」
微妙に変化する定義 長年、LGBT(性的少数者)問題をウオッチし、またその支援団体が開くセミナーに足を運んでいると、周囲から「もしかしたらゲイですか」と聞かれることがある。 そんな時、筆者はこう答えることにしている。…
ワクチン供与と日台文化交流
立役者の一人、音楽プロデューサー 三船 文彰氏に聞く 日本政府は昨年、新型コロナワクチンを調達できずに、窮地に陥っていた台湾に、6回で合計420万回分のワクチンを供与した。台湾を救ったとまで言われる、このワクチン供与の…
フェミニズムのジレンマ、女性スペース立入問題
《 記 者 の 視 点 》 「性自認至上主義」生むジェンダー概念 筆者は昨年12月11日付のこの欄で、「トランスジェンダリズム」(性自認至上主義)をテーマにした。性自認至上主義とは、自分が男女どちらか、あるいはどちらで…
米連邦議会乱入から1年、米国の「分断」の行方探ったNHK
選挙への“疑いの種” 「民主主義は最悪の政治形態と言われてきた。他に試みられたあらゆる形態をのぞけば」 英国の元首相ウィンストン・チャーチルの言葉だ。ポピュリズムが横行したり、独裁に転落したりするなど、民主主義はさまざま…
今こそ日本人の本領発揮へ 変革の時に問われる「人間力」
作家・石川真理子さんインタビュー 自己主張は苦手だが、協調性に富むのが日本人の「強み」とよく言われる。しかし、「3密」を避けることが求められるコロナ禍では人と人との交流が減っている。その影響か、孤立感を深めたり、“コロ…
「陽転思考」でベスト尽くす
真言宗・大本山「弘法寺」管長 小田全宏さんインタビュー 自己主張は苦手だが、協調性に富むのが日本人の「強み」とよく言われる。しかし、「3密」を避けることが求められるコロナ禍では人と人との交流が減っている。その影響か、孤…
LGBT軋轢の深層 「ターフ」狩りの排外主義
「ジェンダー」変遷が女権脅かす 「正常」も「異常」もない。みんな思い込みにすぎない――今、自由主義世界で吹き荒れるLGBT(性的少数者)の“台風”の目に当たる考え方を簡単に言い表せばこうなる。この台風は現在、さらに激し…
「LGBT」「女性の社会進出」への関心最低を示した読売の世論調査
日本の女性は不幸? 左派メディアや政治家たちが今年一年、男女平等で「日本は遅れている」と、あしざまに言うときに使った数値に、世界経済フォーラムの「ジェンダー・ギャップ指数」がある。日本は156カ国中120位がそれだ。 …
一枚岩ではない「LGBT」
《 記 者 の 視 点 》 「性自認」で女性の人権と衝突 本紙の連載「アメリカLGBT事情」が紹介したように、サウナ施設の女性スペースに、自称「女性」の性犯罪者が入り込むことを許すなど、「トランスジェンダリズム」(性自…
銃で2万人死ぬ米国より人権でも中国が「優勢」と強弁した凌星光氏
過激な発言で“炎上” 日中関係を専門とする福井県立大学名誉教授の凌星光氏といえば、これまで何度か、テレビで過激な発言を行い“炎上”している学者だ。 例えば今年4月、BSフジの時事討論番組「プライムニュース」で、次のよ…
LGBT条例に反対する信念 家族破壊防ぎ日本を守る
春日部市議会議員 井上 英治氏に聞く 同性カップルの関係を「結婚に相当する関係」と認定する「パートナーシップ制度」が全国に拡大するとともに、LGBT(性的少数者)支援団体による制度導入を求める請願活動が続いている。そん…
「こども庁」への疑念、権利の主体は左翼理念
社会混乱に警戒感欠く自民党 思想史家の渡辺京二はその名著『逝きし世の面影』で、1877年(明治10年)に来日し、大森貝塚(東京都品川区)を発見したことで知られる米国の動物学者エドワード・S・モースの次の言葉を紹介してい…
「ジェンダー平等」の公約、生活実感とズレ
自民党の“実質勝利”となった先の衆院選は、大物議員の落選が相次いだことで注目を集めた。その一人に、立憲民主党副代表の辻元清美氏(大阪10区)がいる。 投票結果が出た今月1日、辻元氏はSNS上の動画で「本当にごめんなさ…
科学的知見を誘導的に並べてジェンダー思想に「洗脳」するNスペ
特異な事例を普遍化 4日朝、新聞のテレビ番組欄を見ると、NHKスペシャル(Nスペ)「ジェンダーサイエンス―男X女『性の真実』 女脳・男脳はあるの? 人類進化と“中性化”」が目に留まった。その瞬間、科学的なデータや知見を…
SNSと社会の分断、若者に安易な二項対立論
“被害者”側に立つことが流行 インターネット選挙運動が解禁されてから8年が経ち、ツイッターなど交流サイト(SNS)が選挙戦で重要な位置を占めるようになっている。しかし、SNSをのぞくと、候補者や政党への中傷や激しい攻撃…
与野党決め手欠く衆院選で報道が結果左右すると指摘した三浦瑠麗氏
選挙低調で見解一致 衆院選公示日(19日)夜放送のBSフジ「プライムニュース」。「与党にも野党にも追い風が吹いていない。菅政権が退陣し、岸田政権の誕生で、自民党に対する逆風はやんだ。その結果、自民党に追い風が吹いている…