片上 晴彦 rss

「わいせつ教師」が学習塾に流れることも阻止せよと訴える新潮

◆日本版DBS創設を  週刊新潮12月17日号で「過去最多!『わいせつ教師』は二度と子どもに近づけるな」を特集している。12月2日、自民党の野田聖子幹事長代行らが、子供の性被害防止を求める要望書を上川法務大臣に手渡した。…

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ロシア製ワクチンのPRに終わったアエラの駐日露大使インタビュー

◆安全性の根拠不十分  新型コロナウイルス禍で当初、専門家の間で、ワクチンの完成は最低3、4年かかるというのがもっぱらだったが、米国、英国、ロシア、中国などで既に実用段階を迎えているという。そんなに急いで、ワクチンの安全…

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核廃棄物最終処分地への応募を「『財源』の魅力が追い込んだ」とアエラ

◆建て直しのチャンス  高レベル放射性廃棄物の最終処分地選定をめぐり、北海道寿都(すっつ)町の片岡春雄町長が9日、第1段階の「文献調査」に応募した。これに対しアエラ10月12日号に「核のごみ最終処分場『文献調査』が過疎の…

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コロナ禍に商機をつかむ経営者や京都の老舗を取り上げたポスト、朝日

◆前年比150%伸長  自転車に小荷物を乗せて、勢いよく走る宅配サービスをどこでもよく見掛ける。コロナ禍で飲食業界が不振の中、急拡大する地域を巡る宅配の配達員たちだ。週刊ポスト10月2日号は「コロナ禍で空前の急成長!『宅…

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「安楽死問題」について結論を出せないで、両論併記に終わった新潮

◆嘱託殺人の罪で逮捕  全身の筋肉が動かなくなる神経難病ALS(筋萎縮性側索硬化症)の女性が、薬物投与による「安楽死」を遂げ、医者2人が嘱託殺人罪で逮捕される事件が起こった。  週刊新潮8月27日号の連載「医の中の蛙」で…

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医療現場の不具合はコロナ禍前の態勢に問題ありとする現代・文春

◆女子医大で解雇騒動  コロナ禍の中、医療関係者のふんばりについては評価されているが、ここにきて医療現場から不協和音が聞こえてくる。週刊現代7月25日「コロナ患者受け入れで病院崩壊/女子医大の看護師400人はこうして大量…

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アフターコロナ「地方へ移住希望相次ぐ」との週刊朝日の記事は本当か

◆コロナで物欲が減退  週刊朝日7月3日号に「見直そう!アフターコロナの人生計画 お金や仕事より大切なもの 地方への移住希望相次ぐ」という記事が出ている。  都内の大学講師で50歳女性の趣味はいわゆる爆買い。それがコロナ…

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若手大学人の研究環境の悪化を語り、「海外雄飛」を勧める鹿島茂氏

◆研究資金豊富な海外  フランス文学者で明治大学国際日本学部教授だった鹿島茂氏が週刊文春6月4日号「私の読書日記 海外雄飛のすすめ」で、若手大学教員や研究者の苦況について書いている。  今年3月31日をもって42年続けた…

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日本人の営為や習慣が感染死亡者数を抑えていると指摘する週刊現代

◆死者数ケタ違いの差  連休期間と連休後の週刊誌は盛りだくさん、思い付くまま挙げてみたい。アエラ5月18日号「BCGとコロナ 高まる相関性」で阪大免疫学フロンティア研究センター招聘(しょうへい)教授の宮坂昌之さんが「結核…

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遺伝子操作の是非を問う執筆・報道姿勢が常に必要な科学関連記事

◆「デニソワ人」を復元  人々の科学技術への関心が高まり、新聞に科学・科学技術の記事が欠かせなくなった。読売や日経は毎日曜日、全面を使って(下4段広告)、競うように最新の話題を載せている。読売19日付サイエンスRepor…

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新型コロナは中国の進出著しいアフリカで爆発すると楡周平さん警告

◆途上国の経済は脆弱  新型コロナウイルス感染拡大関連で、興味ある3本の記事を取り上げておきたい。一つは作家・楡周平さんの「『東京五輪』は来年も開催できない!」(週刊新潮4月9日号)という寄稿記事。「(今後)感染が広がる…

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米民主党の「オバマ伝説づくり」の努力放棄を指摘するNW日本版

◆命名運動盛んな米国  「レーガンやブッシュとは大違い 人気のある大統領だったのに出身地ハワイにはオバマの名を冠した学校や通りがない」  ニューズウィーク日本版3月10日号「オバマ命名運動が振るわない理由」のタイトルで、…

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国会論戦やサイバー攻撃記事で論点ずらしの週刊朝日、サンデー毎日

◆勝負の中立性を否定  週刊朝日(2月14日号)の「ワイド特集 緊急事態」で、新型コロナウイルスをめぐる国会論戦を取り上げている。タイトルは「新型コロナウイルスは騒ぎすぎ? 得するのはあの人だけかも」。  1月29日の国…

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「アイデアを無断使用」と「寅さん」の監督を告発、独占取材のポスト

◆文春砲でも人気低落  週刊文春のスクープは“文春砲”と呼ばれもてはやされているが、必ずしも部数増や週刊誌の人気回復につながっていないようだ。月刊「THEMIS」1月号で文藝春秋関係者は「19年10月、『週刊文春』は菅原…

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「巨大地震の予兆」という言葉が独り歩きしそうなAERA災害記事

◆頻発する中規模地震  今月上旬、茨城県や栃木県で、マグニチュード(M)4、最大震度4クラスの中規模地震が計6回発生した。  M4台の地震は日本で年間200回以上起こっているという。今回の一連の地震について、気象庁は既に…

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AERAで「条件付き記述式問題は自由な発想せばめる」と日大教授

◆似て非なる記述式?  大学入試改革の目玉の一つ国語・数学の記述式問題(2021年1月開始の「共通テスト」)の導入についても、反対や批判の声が出ている。  AERA11月25日号では、「『国語の記述式』に第一人者が中止を…

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神戸東須磨小教員間のいじめを「学校崩壊」の危機と警鐘鳴らすポスト

◆50項目超の嫌がらせ  神戸市の市立東須磨小学校の教員らの同僚に対する度を超えた嫌がらせを地元新聞が報じ、各週刊誌が後追いしている。  40代ベテランの女教師Aが30代・中堅の男性教師3人を引き連れて、20代半ばの男性…

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新札モデルの子孫対談で渋沢、北里の足跡たどった週刊朝日の好企画

◆二人の立身に共通項  今週、心に残ったのは週刊朝日(10月4日号)の「新札モデルの子孫対談」。2024年に発行される新1万円札モデルとなった渋沢栄一の曽孫・渋沢雅英氏(渋沢記念財団理事長=94)と、新千円札の北里柴三郎…

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高齢ドライバーの免許証「自主返納」を促す主張を変えた週刊朝日

◆母子死亡で議論沸騰  今、車―と言えば、あおり運転問題が前面に出ているが、もう一つ、高齢者運転の是非の問題がある。4月19日に東京・豊島区で87歳男性の乗用車が暴走し、自転車の母子2人がはねられ死亡、10人が負傷する事…

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日本のソフトパワーのすごさを語った週刊プレイボーイの「追悼記事」

◆憎んで余りある凶悪  放火殺人事件で35人が死亡した京都市伏見区のアニメ制作会社・京都アニメーション第1スタジオの焼け跡の前には、追悼のため海外のファンも多く訪れ、その献花台には英語の寄せ書きなどが供えられているという…

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地方紙の災害取材・報道力の低下を厳しく指摘する週刊金曜日連載

◆全国的に「新聞離れ」  少子化・超高齢化の進行による歯止めのない人口減少やインターネット時代の進展、メディアの多様化などによって、全国的に人々の新聞離れが進んでいる。実部数を調査している日本ABC協会が発表した2018…

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川崎殺傷事件で、トリアージの成果や誤った報道を取り上げた各誌

◆秋葉原事件が生きる  19人が被害に遭った川崎市の殺傷事件から1週間以上経(た)った。各誌とも突発事への対処の仕方について力を注いでいる。  女性セブン6月13日号の記事「51才殺人鬼―」の中では「救急隊が到着すると、…

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科学の暴走を暗に戒めるスリリングな内容の週刊朝日・池谷氏コラム

◆AIの優位性論じる  脳研究者・池谷裕二氏の人間の能力をしのぐAI(人工知能)の威力について書いたコラムが面白い。  AIは確かに人間の強敵だが、囲碁の興趣は、勝ち負けだけにあるのではない。盤上における人間の対局者同士…

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