早川 俊行
米大統領選の焦点 極左が暴動・略奪を扇動
決戦まで2カ月―米大統領選の焦点(1) 揺らぐ秩序に強まる懸念 11月3日に行われる米大統領選まで2カ月を切った。勝敗を左右する選挙戦の「焦点」を追った。(編集委員・早川俊行) 他人の物を盗んではいけない。小学生でも…
オンライン党大会 米政治からドラマ消える
《 記 者 の 視 点 》 全世界の米国政治ウオッチャーにとって、物足りない夏だったに違いない。8月下旬の米共和党と民主党の全国大会が、新型コロナウイルス対策でオンライン中心で行われたからだ。 大統領候補を正式に選出…
トランプ氏 左翼から国を守ると宣言
「愛国」姿勢を前面に トランプ大統領は27日の指名受諾演説で、民主党が急速に左傾化していることを踏まえ、11月の大統領選を「米史上最も重要な選挙だ」と2度も強調した。大統領選のたびに耳にするフレーズだが、今回ほどこの言…
左傾化政党に希望はあるか
米民主党の大統領候補に指名されたジョー・バイデン前副大統領は、20日の指名受諾演説で、「光」と「闇」という言葉を何度も使った。トランプ大統領が政権を担った4年間を「暗黒の季節」と位置付け、自らこそが米社会に希望を取り戻…
5Gで迫られる「陣営選択」
ポンペオ演説の衝撃 新局面に入った米中対決(2) 潮目が変わった――。 ポンペオ米国務長官ら国務省幹部が最近、盛んに使う言葉だ。トランプ政権が対中強硬路線に転じたことで、国際社会の中国に対する態度も硬化してきた、との…
【2020米大統領選】「トランプ劣勢」は本当か
大手世論調査 精度に疑問 実際は接戦の可能性も 11月の投票日まで4カ月を切った米大統領選は、民主党のバイデン前副大統領のリードを伝える世論調査結果が相次いでおり、共和党のトランプ大統領は再選が厳しくなったとの印象を与…
「バイデン米大統領」誕生なら…
《 記 者 の 視 点 》 ずれた外交センスに懸念 ネット上で使われるスラング(俗語)に、「逆神」という言葉がある。立てた予想がことごとく外れる人のことを指すが、筆者がワシントン特派員として米国の外交政策をウオッチして…
注目集める「YA論文」 、日本はトランプ再選支持?
対中強硬路線を評価 日本政府当局者が米外交誌に匿名で寄稿した英語論文が、日米関係の専門家らの間で注目を集めている。トランプ大統領の外交政策には不満があるものの、中国に対決姿勢を取っている点で、オバマ前政権よりはるかに好…
隠された政治目標 白人に贖罪意識植え付け
1776 vs 1619 黒人差別めぐる米国の「歴史戦」(5) 米国は奴隷制維持のために建国されたと断罪するニューヨーク・タイムズ紙(NYT)の「1619プロジェクト」は、もはやジャーナリズムではなく、政治的主張との批…
抗議デモの過激化 逆に黒人社会を苦しめる
1776 vs 1619 黒人差別めぐる米国の「歴史戦」(4) 米ミネソタ州ミネアポリスで発生した白人警官による黒人男性暴行死事件をきっかけに、全米で激しい抗議デモが巻き起こった。デモを主導する「ブラック・ライブズ・マ…
黒人からも批判 若者の未来奪う危険思想
1776 vs 1619 黒人差別めぐる米国の「歴史戦」(3) 米国の黒人活動家ロバート・ウッドソン氏は、1981年に非営利団体「ウッドソンセンター」を設立し、貧困や犯罪など黒人社会が直面する課題に長年取り組んできた。…
正反対の史実 独立が奴隷廃止運動生む
1776 vs 1619 黒人差別めぐる米国の「歴史戦」(2) 米国に黒人奴隷が初めて到着した1619年を建国の年と見なすニューヨーク・タイムズ紙(NYT)の「1619プロジェクト」には、批判が相次いでいるが、反発して…
「奴隷制が米国の原点」
1776 vs 1619 黒人差別めぐる米国の「歴史戦」(1) 米国で黒人男性の暴行死を受けて抗議デモが広がったが、背景にあるのは「米国は差別国家」という認識の広がりだ。米国民が国家への不信感を強める大きな要因として指…
コロナ危機と家庭の価値 困難を絆深める機会に
《 記 者 の 視 点 》 「もちろん野球がしたい。でも、子供たちとこのような体験ができるのは、特別なことだよ」 昨年の米大リーグ・ワールドシリーズを制覇したワシントン・ナショナルズのライアン・ジマーマン選手が米メデ…
製造業の生産拠点国内回帰図る、日本の「脱中国」 世界が注視
NEWSクローズ・アップ 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、安倍政権が製造業の生産拠点を中国から国内に回帰させる取り組みを始めたことが、海外から注目されている。米国でも既に、中国を世界のサプライチェーン(部品供給網)…
「並外れた」中国礼賛、「蜜月」のルーツに毛沢東思想
WHOトップ解剖 テドロス氏とは何者か(下) 「中国政府は感染拡大阻止に並外れた措置を取った」――。 新型コロナウイルスの感染拡大は、発生源である中国の初動の遅れと情報隠しに大きな原因があったことは疑いの余地がない。…
WHOトップ解剖、人命より政治的利益優先
WHOトップ解剖 テドロス氏とは何者か(上) 過去にコレラ流行を隠蔽 新型コロナウイルスへの対応をめぐり、「中国寄り」との非難を浴びる世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム・ゲブレイェスス事務局長(55)。中国共産…
米大統領の信教の自由擁護 「祈りの力」を取り戻す
《 記 者 の 視 点 》 米ホワイトハウスの大統領執務室がまるで教会の一室のようだった。 「君たちには祈る権利がある。それ以上に重要なものはない」 トランプ米大統領は今年1月、生徒や教師が学校で祈りを捧(ささ)げ…
本性は共産主義者、民主党サンダース氏
米大統領選の民主党候補指名獲得レースで、「民主社会主義者」を名乗る急進左派のバーニー・サンダース上院議員(78)が首位を争っている。サンダース氏はかつて、ソ連やキューバなど共産党一党独裁体制を礼賛し、国内でも過激な極左…
黒人票を狙うトランプ氏
アメリカの選択 展望2020大統領選(5) 米国でも「ブレグジット」が進行中――。こんな議論が米国内で出ている。 ブレグジットとは英国の欧州連合(EU)離脱のことを指すが、米国で起きているのは「ブラック・エグジット」…
米国では世代間で国家観に隔たり
米非営利組織「共産主義犠牲者追悼財団」は、米国民に社会主義・共産主義への見解を尋ねる世論調査を行っているが、昨年9月に実施した調査では、以下のような興味深い質問を設けた。 「米国の独立宣言と共産党宣言、どちらが自由・…
米保守主義運動の「輸入」 日本再生のヒント見いだせ
《 記 者 の 視 点 》 トランプ米大統領の下で盛り上がる米国の保守主義運動を、日本に「輸入」しようとする動きが起きている。 米国で毎年開かれる「保守政治行動会議(CPAC)」は、全米の活動家が一堂に会する保守派最…
「トランプ減税」が経済牽引 グローバー・ノーキスト氏
インタビューfocus 全米税制改革協議会議長 グローバー・ノーキスト氏 トランプ米政権に近い有力保守派団体「全米税制改革協議会(ATR)」のグローバー・ノーキスト議長がこのほど、世界日報のインタビューに応じた。ノーキ…