エドワード7世と「ユダヤの宮廷」


佐藤 唯行

獨協大学教授 佐藤 唯行

 英王室とユダヤ大富豪との蜜月関係はエドワード7世時代(1901~10)にピークを迎えた。王は彼らを側近として重用(ちょうよう)したため、世人は王宮を「ユダヤの宮廷」と揶揄(やゆ)したほどであった。選ばれし側近は国際色豊かな顔触れだった。南アの黄金王バイト、東洋のアヘン王サスーン、対日貿易のサミュエル、国際金融のロスチャイルド等、大英帝国のビジネスホットゾーンで巨富を築いた面々だ。


...【全文を読む】
記事の全文をご覧になるには会員登録が必要です。
新規会員登録へ
ログインへ