ソ連の宣伝工作活動に従事


800

ハワイの「赤い師匠」(上)

 オバマ米大統領が1995年に出版した自叙伝「私の父からの夢」には、このような人物が登場する。オバマ氏は初めて会った時の印象を「私はフランクおじさんに興味をそそられた。半開きの目の後ろには苦労して手に入れた知識が感じられた」と記述している。

 自叙伝にはファーストネームしか出てこないが、本名はフランク・マーシャル・デービス氏(1905~87)。長年、ソ連のプロパガンダ工作などに従事した筋金入りの共産主義者である。ハワイ・ワイキキビーチ近くに住んでいたこの男こそ、思春期時代のオバマ氏に極めて大きな影響を与えた人物である。


...【全文を読む】
記事の全文をご覧になるには会員登録が必要です。
新規会員登録へ
ログインへ