公費購入の政党機関紙「しんぶん赤旗」が突出
兵庫県庁県土整備部、共産党系計64部
兵庫県の庁舎内で公費で購入されている政党機関紙のうち、「しんぶん赤旗」など共産党系機関紙の部数が他紙と比べ極端に多く、偏りがある実態が分かった。同県の政党機関紙の購読部数(出先機関の県民局や県民センターを除く)の内訳は、昨年11月時点で、日刊「しんぶん赤旗」が46部、「しんぶん赤旗」日曜版が41部、日本共産党兵庫県委員会発行の週刊紙「兵庫民報」が22部であったのに対し、県議会で最大与党の自民党の機関紙「自由民主」は1部だった。
公費での共産党機関紙「しんぶん赤旗」購入問題で税金の無駄遣いを指摘されている兵庫県庁
中でも県土整備部総務課(42人)は、日刊「赤旗」が26部、同日曜版が26部、「兵庫民報」が12部と、共産党系機関紙の部数が計64部と突出して多く、それぞれ全体の半数以上を占めている。世界日報の取材に対し同課は「総務課で(県土整備部の)各課(24課5室)分を一括して経理処理を行っているため」と回答した。
しかし、同県の各部ごとに見た3紙の購読部数は、企画県民部が日刊「赤旗」5部、同日曜版3部、「兵庫民報」3部、健康福祉部が日刊「赤旗」9部、同日曜版7部、「兵庫民報」3部、産業労働部が日刊「赤旗」4部、同日曜版3部、「兵庫民報」2部、農政環境部が日刊「赤旗」2部、同日曜版2部、「兵庫民報」2部で、県土整備部が突出している。しかも、県によると、昨年7月1日現在、出先機関を除く県土整備部の職員数は510人であるのに対し、企画県民部は725人(39課7室)、健康福祉部は289人(15課1室)、産業労働部 は1149人(11課2室)、農政環境部は381人(20課7室)で、県土整備部が他の部に比べ特別多いわけではない。
同課は購読する目的について「業務に必要な情報を得る目的で購読している」としているが、「極端に偏っているのはおかしい。税金の無駄遣いではないか」との同県民の声も上がっている。
一方、公明新聞を10部購読しているものの、「自由民主」を購読していない理由について同課は、「調査したが、購読していない理由、経緯は不明」との回答だった。