危機に直面する日本の原子力


遠藤 哲也

元原子力委員会委員長代理(福島原発事故独立検証委員会委員) 遠藤 哲也

 2011年3月の福島第1原発事故以前は、日本の原子力は54基が稼働しており、総発電量の約30%を供給していた。核燃料サイクル、原発の海外輸出も含めて、その未来は輝き、原子力のルネサンスの到来もささやかれていた。ところがこの事故によって事情が一変した。事故から8年以上が過ぎた現在、何とか稼働している原子炉はわずか9基、そのうち4基は来年にはテロ対策工事のため停止となる可能性がある。廃炉されることになったのが24基である。


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