成功した米朝会談の大演出


加瀬 みき

アメリカン・エンタープライズ政策研究所客員研究員 加瀬 みき

 世紀の会談ともいわれた米朝首脳会談。まさに世界中が不安と期待の中で注目し、トランプ米大統領と金正恩朝鮮労働党委員長の一言一句、ささいな動作をも逃さずそれらを分析し、会談の意義をとらえようと必死の努力を続けた。

 両首脳は初めから終わりまで笑顔を絶やさず、固い握手を交わし、長年の友人、あるいは近い友好国の指導者同士のようであった。トランプ政権は金委員長一行のために「男2人、指導者2人、一つの運命」と題した4分間のビデオを用意していた。首脳同士の個人的関係構築が将来のカギ、というメッセージだ。


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