国民国家の役割を考える


小林 道憲

哲学者 小林 道憲

 われわれが営んでいる国民国家は、19・20世紀の近代世界が生み出し、つくり上げてきたものである。国民国家は、国境によって区分された領土を持ち、その領土内の国民を支配する強力な国家である。それは、対外的には、自衛権と外交権を持った主権国家であり、そのために、独自の軍事力を持っている。対内的にも、国民国家は、独自の法体系を持ち、立法、行政、司法、それぞれの制度を確立している。

国境強化の動きが加速


...【全文を読む】
記事の全文をご覧になるには会員登録が必要です。
新規会員登録へ
ログインへ