令和2年7月豪雨と防災体制の脆さ


拓殖大学防災教育研究センター長・特任教授 濱口 和久

拓殖大学防災教育研究センター長・特任教授 濱口 和久

 最近、気象庁の予報官が行う会見で、よく耳にするのが「50年に1度のこれまでに経験したことのない大雨が降る恐れがあります。命を守る行動を取ってください」という発言だ。

 「50年に1度の大雨」ということは、人間が生きている間に経験するかしないかの大雨のはずだが、平成24年九州北部豪雨、26年広島豪雨、27年関東・東北豪雨、29年7月九州北部豪雨、30年7月豪雨(西日本豪雨)、令和元年東日本台風(台風19号)、今回の令和2年7月豪雨と、立て続けに甚大な被害が起きている。


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