「人権弾圧国家の開催許すな」北京五輪反対デモ


5民族・団体 東京

北京五輪反対を訴えるデモ参加者ら=2日午後、東京・表参道(村松澄恵撮影)

北京五輪反対を訴えるデモ参加者ら=2日午後、東京・表参道(村松澄恵撮影)

 来年2月に中国・北京で開催される予定の冬季五輪の開催地変更および日本のボイコットを求めるデモが2日、東京都内で行われた。中国共産党から弾圧を受けている諸民族の出身者が参加し、「人権弾圧国家の五輪開催を許さない」と叫んだ。

 参加したのは、日本に住むチベット、ウイグル、南モンゴル(内モンゴル自治区)、香港、民主化を目指す中国出身者ら。渋谷区の国連大学前を出発し、表参道、同区の繁華街を行進した。民族・団体旗のほか、中国の人権弾圧による犠牲者をしのぶプラカードを掲げた人も見られた。

 出発に当たって各民族・団体の代表らがスピーチし、「中国に五輪を開催する資格があるのか」と投げ掛けた。Stand with HK@JPNのウィリアム・リー氏は「2008年の夏季北京五輪開催は中国の人権弾圧につながった。22年に冬季北京五輪が行われれば、その繰り返しになる。香港ではデモができなくなったが、香港人の思いを乗せてデモを続けていきたい」と訴えた。

 同氏はまた、「岸田文雄新総裁は人権問題担当補佐官新設を表明していた。誰になるかが問題だが、注目したい」と期待を寄せた。