保育所と幼稚園の違いは? 児童福祉施設と教育施設


◆ きょういく Q&A ◆

保育所と幼稚園の違いは? 児童福祉施設と教育施設

保育所の利用児童数

  保育所と幼稚園はどう違いますか。

  保育所は仕事や病気など、保護者の事情で十分な保育の時間を確保できない乳幼児を一時的に預かり、保育・保護する「児童福祉施設」で、管轄は厚生労働省。幼稚園は小学校に上がる前の子供の「教育施設」であり、文部科学省が管轄します。

  受け入れ対象の年齢は。

  保育所は、0歳児から小学校入学前まで、幼稚園は3歳から小学校入学前までの幼児です。保育所と幼稚園の機能を併せ持つ認定こども園も増えており、保護者の就労の有無は問わず、0歳からの入園が可能です。

  働く人の資格はどうなっていますか。

  保育所は国家試験を受けて保育士の資格を有するもの、幼稚園は教諭免許が必要です。保育士は幼稚園の教諭にはなれません。

  保育所と幼稚園のどちらがよいですか。

  どちらがよい、ということはありません。保育所は1日8時間の預かりで11時間開所が基本で、身の回りのことが一人でできるようになり、規則正しい生活を送ることができるようになるメリットがあります。

 一方、幼稚園は1日4時間で、教育がしっかりしています。ただ、夏・冬・春に長期の休みがあります。こうしたことを考慮し、家庭の生活環境や仕事の状態によって選択したらいいでしょう。保育所の利用者数は増加しており、平成26年には保育所数は2万4425カ所、227万人となっています。幼稚園の在園者は減少傾向にあり、同年は1万2905カ所、156万人です。同年の認定こども園の認定件数は1359件です。