Date archive for 2月, 2017
「草萌(くさもえ)に柵塗るペンキこぼれをり」…
「草萌(くさもえ)に柵塗るペンキこぼれをり」(高浜年尾)。季語の「草萌」は「下萌(したもえ)」と同じ意味で「草青む」ともいう。 稲畑汀子編『ホトトギス新歳時記』には「冬枯の中に春が立ち、いつの間にか草の芽が萌えつつあ…
沖縄「正す会」が報道擁護
沖縄県東村高江の米軍ヘリパッドにおける反基地運動を取り上げた東京メトロポリタンテレビジョン(東京MXテレビ)の1月2日放送「ニュース女子」をめぐる問題で、「琉球新報・沖縄タイムスを正す県民・国民の会」の我那覇真子代表運…
難民はババ抜きのババ
トランプ米大統領の難民受入れ停止令などの問題は未決着だが、難民は世界でますますババ抜きのババになりつつある。 トランプ氏は、昨年末オバマ前政権とオーストラリアが結んだ難民・移民交換合意を「最悪の取引」と非難し、ターン…
部活の外部指導者、地域・学校挙げ楽しく支援を
あと1カ月余りすると、新学期を迎える。小学校であれ中学校であれ、ピカピカの1年生が夢と希望を持って通い始める。一方、中学校や高校では何らかの部活動入部を強制される学校が多い。何をやりたいのか自分が決め、先輩、同級生、指…
シリア「安全地帯」は米同盟にとって危険 Syria’s ‘safe zones’ for refugees pose dangers for U.S. alliances
荒れるシリア内戦から逃れようとする難民のためにトランプ大統領が設置を主張している「安全地帯」に、主要同盟国トルコが反対している。トルコは、米国が保護する地域が、トルコ政府と長年戦ってきたクルド人民兵らの隠れ家になること…
昨日は初めての「プレミアムフライデー」…
昨日は初めての「プレミアムフライデー」。毎月最終の金曜日に終業時間を早め、買い物や飲食、宿泊などを楽しんでもらおうというものだが、皆さんはどう過ごされただろうか。 中には「何ですかそれ」「初めて聞きました」という人も…
秘密の言葉「ザナチカ」
地球だより 筆者の経験上、欧米ではあまりへそくりという行為を見たことがない。5年以上の欧米生活を経た後、旧ソ連圏で生活を始めて十数年になる。ロシアでは共産主義歴史の経験から、いざという時のための貯蓄という概念が存在する…
先達から大統領候補と大統領の違いを学べ
韓国紙セゲイルボ 大統領レースの先頭に立つ文在寅共(ムンジェイン)に民主党前代表と安熙正(アンヒジョン)忠南道知事。文在寅は権力の悪弊清算、大掃除を強調する。「大統領になれば米国より北朝鮮に先に行く」としてサード配置に…
パレスチナ問題、和平への新たな道模索を
自治開始から20年以上がたつパレスチナの処遇をめぐる未来が、いっそう不透明感を増している。 2国家共存から方針転換 トランプ米大統領は15日、訪米したイスラエルのネタニヤフ首相と会談、その後の共同会見で「2国家と1…
「パートナーシップ制度」の広がり
同性婚容認による「家族の解体」 同性カップルの関係を「結婚」に準ずる関係と認定して証明書を発行する「パートナーシップ制度」が自治体に広がっている。4月からは、札幌市が政令指定都市として初めて同制度をスタートさせる。全体…
「安楽死」の是非 死も「自己決定権」か
タブー視せず「命」考えよ 「文藝春秋」に最近、がんをはじめとした医療、健康、認知症などをテーマにした論考が目立つ。読者の高齢化を意識してのことだろう。 3月号は、「安楽死は是か非か」をテーマに、特集を組んだ。日本では…
自立心とモラルの低下 北海道で感じた教育の不安
笑えぬ「ヤッカイドー」 過日、札幌の大丸デパートの6階休憩所で一服していると、隣りのテーブルの席に座っていた年配の婦人が寄って来て、2~3分世間話をしたあと、「北海道はヤッカイドーと呼ばれていると夫が話していました」と…
文芸評論家の小林秀雄(1902~83)は60~70年代…
文芸評論家の小林秀雄(1902~83)は60~70年代、数百人の学生との対話を何度か行った。『学生との対話』(新潮文庫)に全容が収録されている。小林の講演後が質問タイムだ。「自分には理想がある」と学生が発言する。理想の…
聖イサアク大聖堂、サンクトペテルブルク市がロシア正教会に譲渡へ
反対するリベラル派野党 ロシア第2の都市サンクトペテルブルクで、ユネスコの世界遺産の一つである世界最大級の聖堂「聖イサアク大聖堂」をロシア正教会に譲渡すると市長が決定したことをめぐり、支持する人々と、反対するリベラル派…
韓流バレエ『沈清』
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 「ロシアにボイラーを輸出するのは、バレエを輸出するほど難しい」。2011年に放映されたあるボイラー会社のテレビ広告のキャッチコピーだ。ボイラー輸出の広告だが、バレエの宗主国ロシアの…
金正男氏暗殺の真相は!?
世界日報Podcastへようこそ。 有識者インタビュー、座談会、記者を囲む会などの音声を中心にお届けします。 今やニュース、ワイドショーで連日報じられている「金正男氏暗殺の真相」につて、世界日報・ソウル特派員経験者3氏に…
存在意義問われる地方私立大
沖縄大学教授 宮城 能彦 課題は学力・意欲の向上 学生を社会に送る「最後の砦」 ここ数年、地方の私立大学、特にいわゆる「偏差値」が高くない大学の存在意義について議論されることが多くなったように思える。すなわち、低レベル…
金正恩政権の属性と恐怖統治
韓国紙セゲイルボ 韓米同盟の信頼強化が必須 金正男(キムジョンナム)暗殺事件は金正恩(キムジョンウン)政権の恐怖統治の断面を見せており、その意味で北朝鮮政権が相変らず不安定でいつ崩壊するか分からないと見るのも無理はない…
皇太子殿下57歳に
陛下のお言葉「心揺さぶられた」 皇太子殿下は23日、57歳の誕生日を迎えられた。これに先立ち東宮御所(東京都港区)で記者会見。退位の御意向を強くにじませた昨年8月の天皇陛下のビデオメッセージについて、「陛下が『全身全霊…
都議会百条委、悪者仕立てより真相の究明を
東京都議会は豊洲市場(江東区)への移転問題で、百条委員会(調査特別委員会)を設置した。この問題をめぐって参考人招致する予定だった石原慎太郎元知事を、地方自治法に基づく強い権限を持つ百条委で証人喚問することで、さらに厳格…
NATO事務総長、トランプ氏の国防費負担の要求は「正当」 NATO chief says Trump’s demand on defense spending is ‘clear, firm and fair’
トランプ政権は、欧州の集団的自衛をめぐる費用負担要求を満たすよう北大西洋条約機構(NATO)全加盟国に要請したが、これに対しNATOのトップは20日、要請は「明確で、強固で、正当」と述べた。 ストルテンベルグ事務総長…
今回のGDPも保守系紙だけの論評、なぜかリベラル3紙は言及なし
◆楽観的な見方の日経 内閣府が発表した2016年10~12月期の国内総生産(GDP)速報値は、実質で前期比0・2%増、年率換算では1・0%増で4四半期連続のプラス成長だった。 これを論評に取り上げた社説の見出しを挙げ…
古代ギリシャの歴史家ヘロドトスは『歴史』を…
古代ギリシャの歴史家ヘロドトスは『歴史』を著して「歴史の父」と呼ばれた人物。諸国を遍歴し、東はバビロニア、西はリビアのキュレネ、北は黒海の北岸、南はエジプトのナイル川上流まで足跡を残した。 『歴史』は文字通り世界史を…