韓国紙セゲイルボを読む rss

「盧武鉉・ブッシュ」の既視感? 危険な次期政権の対米自主外交

韓国紙セゲイルボ  米外交界では韓国で左派政権が登場すれば、韓国の進歩政権と米国の保守政権が衝突した盧武鉉(ノムヒョン)・ジョージ・ブッシュ大統領時代のデジャブ(既視感)になるという見方が出ている。  盧元大統領は米国を…

続き

突如、大統領候補に浮上した黄教安代行

韓国紙セゲイルボ  憲政史の重要な曲がり角を迎えた今日、黄教安(ファンギョアン)大統領権限代行が大統領候補の列に上ったことは訝(いぶか)しい限りだ。  彼は与えられた職分に最善を尽くした公務員であったのだろうが、国民の喜…

続き

馬山の涙

韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」  先日見た写真が今も生々しく頭に残っている。ソル(旧正月)連休の前日に聯合ニュース(韓国の通信社)がアップした「馬山(マサン)港を去る“ゴリアテ”クレーン」の写真だ。馬山港の第4埠頭…

続き

「ヘル朝鮮」を「ヘブン韓国」に

韓国紙セゲイルボ 扇動と誇張報道は自制を  韓国がいま最も危険な理由は知識権力エリート集団が党派争いに狂奔し、中産層は日々崩れていっているという点だ。もうこれ以上の混乱とデモと扇動と誇張報道は自制されなければならない。 …

続き

トランプ的“逆発想”で北核問題を解決すれば

韓国紙セゲイルボ  「トランプ的な思考」の特徴は交渉の場を変える“逆発想”だ。もし北朝鮮に対して強い制裁を武器に直接交渉し、さらに米国の懐に抱きしめて、北核問題を解決するという逆発想をすればどうなるだろうか。  このよう…

続き

勇敢な父ちゃん

韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」  16年前の今頃。体育部の記者としてバスケットボールを担当していた。2人目の出産を控えた妻から急ぎの電話がかかってきた。「陣痛があって病院に行くので早く帰ってきて」という。しばらく考…

続き

サード、慰安婦像、大統領風刺画

韓国紙セゲイルボ 事大主義・マルクス主義の罠に  韓国人はいま分裂と党派争い、偽善と怒号のドラマの中にいる。ドラマの決定的な3場面がまさにサード(高高度防衛ミサイル)、慰安婦像、大統領風刺ヌード画だ。一見、何の関連もない…

続き

文化芸能界ブラックリストと独裁の亡霊

韓国紙セゲイルボ  文化芸術界のブラックリストがあるという。朴槿恵(パククネ)政府に批判的な文化芸術界の要人約1万人の名簿を作り、彼らを政府支援から排除したということだ。  青年期を軍部独裁下で過ごした韓国の世代はブラッ…

続き

メモの功罪

韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」  記者は書き記すことが宿命の職業だ。記者研修の頃から書いた取材手帳が数十冊になる。何回か捨てる機会があったが、結局、一緒に引っ越した。結婚式の写真のように、自宅のどこかの箱に保管され…

続き

米新政権始動、対米依存見直し契機に

韓国紙セゲイルボ 防衛分担増と戦作権移管要求か  トランプ政府がスタートし、韓米関係は大きな不確実性に直面している。韓米同盟が相変わらず剛健で信頼できる同盟であることは明らかだが、トランプ政府が提起するイシューは多分に挑…

続き

選挙権年齢論争

韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」  2003年、ドイツで“家族投票権”を導入しようという法案が提出された。赤ん坊はじめ全員に投票権を与え、12歳未満の場合は父母が代理行使できるようにする内容だ。12歳以上の子供は父母…

続き

潘基文氏の大統領選出馬は資格違反か

韓国紙セゲイルボ 望ましくない「総長退任直後」  潘基文(パンギムン)前国連事務総長は大統領選を意識したパフォーマンスを演じる前に明確にすべきことがある。自身をめぐる二つの疑惑、すなわち大統領被選挙権と国連決議違反だ。 …

続き

国定教科書に「進歩派」教育長と歴史学会反発

韓国紙セゲイルボ  朴槿恵(パククネ)政府が重点的に推進してきた歴史教科書の国定化論議が熱い。政府は先月27日、国定教科書適用方針について「現場適用猶予1年、2018年に国定・検定混用案」を発表し、猶予期間中に国定教科書…

続き

「正しい政党」だって

韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」  昨年の第20代総選挙に旗を掲げた政党は大部分消え去った。吹き抜ける風のように、使い捨てのおむつのように、その時一回だけ使って捨てるのにちょうどいい名前の政党が少なくなかった。「改革…

続き

“タフガイ”に囲まれた韓国

韓国紙セゲイルボ 司令塔不在で外交安保の危機  朴槿恵(パククネ)大統領弾劾政局の中で“タフガイ”に囲まれた韓国の外交安保が危機に直面している。  サード(高高度防衛ミサイル)、慰安婦問題での日韓合意をめぐる中国と日本の…

続き

“赤い鶏”の年

韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」  2017年は酉(とり)年だ。60 の干支(えと)のうち34番目の丁(ひのと)酉年だ。暦法では丁が火の気運を意味し、火は赤いという意味を持つので“赤い鶏”の年と解釈される。赤いという…

続き

手痛い韓国外交の空白

韓国紙セゲイルボ トランプ時代到来に備えなし  新年が明けた。韓国は国政壟断と弾劾政局でかつてない道を行っている。国外の状況も複雑だ。米国でトランプ大統領時代が幕開けすれば、日本の安倍首相、中国の習近平国家主席、ロシアの…

続き

政治家の妄言が幅を利かせる残念な時代

韓国紙セゲイルボ  「バカは黙っとけ」。ギャングの言葉ではない。ロドリゴ・ドゥテルテ比大統領の発言だ。  相手はザイド・アル・フセイン国連人権高等弁務官。麻薬との戦争を進めているフィリピンの状況に国連が介入した。ドゥテル…

続き

聖誕節の乱数放送

韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」  古今東西を問わずスパイがいなかった時はない。歴史とは切っても切れない存在だ。とすれば、それを疎(おろそ)かにしてはひどい目に遭うことになる。  スパイをなめてかかって身と国を滅ぼし…

続き

現実に目を逸らし続けた1年 英のEU離脱、トランプ現象

韓国紙セゲイルボ  2016年も残りわずか、国際部記者として記憶に残ることを思い出してみた。  英国民が欧州連合(EU)離脱を選択するとは予想できなかった。6月23日の投票直前までも「英のEU離脱は現実化するか」という周…

続き

綻び露呈した大統領制、内閣制へ改憲すべき

韓国紙セゲイルボ  社会の変化のスピードが急なのに対して、政治のそれは驚くほど遅い。軍部独裁終息、大統領直選制改憲を勝ち取った1987年体制が破綻しているのはそのためだ。  現在の大統領制は相手に1%だけでも勝てば全てを…

続き

“神の贈り物”半導体

韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」  1995年は歴史的な年だ。輸出が1000億㌦を突破。数十年間叫び続けた“輸出立国”の達成を物語る数値だった。ギリシャ神話に出てくるヘスティアの炉のように「輸出の火は消えない」という…

続き

韓国“脱神話化”の結末は?

韓国紙セゲイルボ 風前の灯火の自由民主体制  朴槿恵(パククネ)大統領の弾劾案が国会で可決されると、ある野党議員は、「これで朴正煕(パクチョンヒ)時代は終わった」と言った。つまり、朴大統領弾劾は(朴正煕による)産業化神話…

続き