オピニオン rss

同性婚否定「違憲」、婚姻の本質を見ていない

 耳を疑うような判決が出た。札幌地裁は、同性婚を認めないのは憲法14条が定めた「法の下の平等」に照らして「違憲」とする初めての判断を示した。婚姻の本質を見ない危険な判決と言うほかない。  これを契機に、同性婚の法制化を求…

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男女共創共活社会の実現を

麗澤大学大学院特任教授 高橋 史朗 違い活かし合い補い合う ジェンダーの対照的相補性  平成17年の自民党政権下の男女共同参画第2次基本計画では、当時大学で盛んだった「女性学」は「フェミニズムを正当化するイデオロギーであ…

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英安保見直し、歓迎したいインド太平洋重視

 英国政府は「安保・国防・外交政策統合レビュー(見直し)」を発表し、欧州連合(EU)離脱後の安全保障や外交、貿易においてアジア諸国との関係を強化するため、インド太平洋地域を重視した中長期計画を打ち出した。中国の覇権主義的…

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カメラが何回震えても、国連安保理は決議せず

 ミャンマーでは軍クーデターへの抗議デモが続き、死傷者、拘束者が増える一方だ。治安部隊は銃撃の乾いた音を響かせ、負傷者救助中の若者を棒で殴り続ける。そんなニュースを見て、1988年のこの国(当時はビルマ)の民主化運動デモ…

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シリア内戦10年 利害超えて和平へ取り組め

 シリア内戦勃発から10年たったが、平和への道筋はいまだ見えてこない。  既に40万人以上が死亡  2010年末のチュニジアでの民主化デモを契機に始まった「アラブの春」。瞬く間に中東全域に拡大し、エジプト、リビア、イエメ…

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中国との3声明を換骨奪胎した米国

平成国際大学教授 浅野 和生 「一つの中国」有名無実化 「日台交流基本法」の制定期待  今からおよそ半世紀前、1972年2月28日の米中「上海コミュニケ」で、中国は「中華人民共和国政府は中国の唯一の合法政府であり、台湾は…

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最悪の事態想定し対策を、細野豪志衆院議員との一問一答

元原発事故収束担当相 細野豪志衆院議員に聞く 危機管理の教訓 「安全神話」深刻な反省必要  東日本大震災当時、首相補佐官、原発事故収束担当相として東京電力福島第1原発の事故処理に当たった細野豪志衆院議員はこのほど、本紙の…

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日米2プラス2 同盟強化で中国を牽制せよ

 茂木敏充外相と岸信夫防衛相はきょう、来日した米国のブリンケン国務長官とオースティン国防長官と共に、外務・防衛担当閣僚による安全保障協議委員会(2プラス2)に出席する。日米同盟強化によって、膨張主義的な行動を続ける中国を…

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北方領土は国家主権の問題

ロシア研究家 乾 一宇 安易な妥協は亡国への道 受け入れられぬ「2島返還論」  今年の北方領土の日(2月7日)は、大きなニュースにもならずに終わった。  北方領土問題は、不思議にも日本の選挙の争点にはなっていない。だが、…

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日米豪印首脳会談 結束確認の意義は大きい

 日本、米国、オーストラリア、インドの4カ国首脳が、初の首脳会談をテレビ会議方式で開いた。覇権主義的な動きを強める中国を念頭に、民主主義や法の支配などの価値観を共有する4カ国が結束を確認したことの意義は大きい。 中国念頭…

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香港選挙制度変更 民主主義を踏みにじる暴挙だ

 中国の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)が、香港の民主派を排除する選挙制度の変更方針を採択した。親中派で構成される「選挙委員会」に巨大な権限が付与され、民主派は選挙への立候補自体が困難となる見通しだ。  香港の高度…

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「同性婚」が問うもの

《 記 者 の 視 点 》 婚姻は生殖か「ふれあい」か  「同性婚」を認めない婚姻制度の違憲性を初めて問う訴訟の判決が17日、札幌地裁で下される。多くの先進国が同性婚を認める趨勢(すうせい)にあって、日本は今後も一夫一婦…

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スマホ脳 自然と触れ合い依存回避を

脳科学者 森 昭雄氏に聞く  電車やカフェなど見回すと誰もがスマホをじっと見詰めている。朝起きて最初にやることは、スマホに手を伸ばすこと。一日の終わりも、寝床の横にそっと置く。そして一日中、何度となくスマホを触る。ほとん…

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米韓軍事演習 縮小を止め拡大する時だ

 米韓両軍が朝鮮半島有事を想定した合同の軍事演習を韓国で実施中だ。北朝鮮との対話を重視した米国のトランプ前政権時に中断・縮小を余儀なくされた後、新型コロナウイルスの感染拡大などもあって昨年春は中止された。今回、春の演習と…

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東日本大震災・トモダチ作戦から10年

エルドリッヂ研究所代表、政治学博士 ロバート・D・エルドリッヂ 「想定外」は無責任の極み あらゆるシナリオ考え備えを  東日本大震災は昨日の出来事のようだ。10年前の当時、筆者は、米軍の救援活動である「トモダチ作戦」に携…

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東日本大震災10年 創造的復興を本格化させよう

 2万2000人以上の命を奪い、日本と世界を震撼(しんかん)させた東日本大震災から10年を迎えた。犠牲者の冥福を祈り、被災者の喪失と悲しみ、苦闘の日々に思いを馳(は)せながら、東北復興と日本再生がどれだけ達成されたのか虚…

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ワクチン開発 パンデミックに痛い輸入頼み

 新型コロナウイルスのワクチン接種が医療従事者から先行して始まり、政府は次に65歳以上の高齢者の優先接種を4月から進める予定だ。だが、感染拡大が世界的流行(パンデミック)となった中で外国から輸入するワクチンの供給不足に直…

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ゲラシモフ露AVN新総裁とは何者か

日本対外文化協会理事 中澤 孝之 三つの軍主要ポストを兼任 「ハイブリッド戦争」の提唱者  ロシア軍関係者の間で旧臘(きゅうろう)25日から新年を迎えて、ある軍幹部の人事が久しぶりに大きな話題となったと伝えられる。セルゲ…

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中国の同化政策 文化的ジェノサイド許すな

 中国が少数民族に対する同化政策を強化しようとしている。人類が歴史の中で学んできた民族の固有文化の尊重、保護の流れに逆行する反文明的な政策であり、断じて看過することはできない。  習氏が漢語教育強化指示  中国の習近平国…

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韓国海軍の空母建造計画に思う

元統幕議長 杉山 蕃 「いずも改修」が引き金に 中国の軍拡に対処する意義も  今回は、韓国海軍の空母建造に関連して若干の所見を披露したい。昨年8月韓国国防省は韓国海軍の空母建造を公表した。以後半年、韓国国内での有力諸紙の…

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自衛隊災害派遣、新たなルールの明確化急げ

 東日本大震災から間もなく10年となる。この間も大規模な地震や風水害が次々とわが国土を襲い、被災者の救助や地域の復興に自衛隊が派遣されてきた。  自衛隊は「我が国の平和と独立を守り、国の安全を保つため、我が国を防衛する」…

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浦添市長選を総括する

OKINAWA政治大学校名誉教授 西田 健次郎 堂々と政策主張し大勝利 沖縄の夢を託された松本市長  天晴(あっぱ)れな大勝利だった。  沖縄県浦添市長選の直前に筆者は本欄で、共産党隠しの候補者・伊礼悠記氏の陣営について…

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緊急事態再延長 緊張感持ち感染対策徹底を

 政府は、新型コロナウイルス対策として東京、埼玉、千葉、神奈川の4都県に発令していた緊急事態宣言を2週間延長することを決めた。収束への道筋が見えるかどうかの正念場であり、緊張感を持って感染対策を再度徹底していきたい。 4…

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