上昇気流 rss

地球温暖化が言われる中でも、寒さ厳しい…

 地球温暖化が言われる中でも、寒さ厳しい冬が毎年続いている。とりわけ今年は、先月20日の大寒から暦通りの厳寒に震え上がる日々。東京では最高気温10度未満、最低気温が氷点下か零度台の日が続く。  4年ぶりに東京に大雪警報が…

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「何事もなくて春たつあしたかな」(士朗)…

 「何事もなくて春たつあしたかな」(士朗)。きょうは立春で、暦の上では春ということになる。しかし、朝夕はかなり底冷えして肌寒い。  東京では先週からの残雪が道路脇などに残り、なかなか解けない状態が続いたこともあって、歩行…

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きょうは節分。節分といえば豆撒きだが、…

 きょうは節分。節分といえば豆撒きだが、最近は、その年の福の神がいる恵方に向かって巻き寿司を食べる恵方巻きも定着してきた。関西発祥らしいが、縁起を担ぎたい日本人の心理をうまく捉えヒット商品となった。  それに負けじと、東…

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「虎となり鼠となりて老いにけり」。勝海舟…

 「虎となり鼠となりて老いにけり」。勝海舟(1899年没)の辞世だ。昔は「虎」だったが、今は「鼠」になったという老いの感慨が素直に読まれている。  同じような歌がある。「虎とのみもてなされしは昔にて今は鼠のあな憂(う)世…

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「二月の山は初冬や春先とちがった容相を…

 「二月の山は初冬や春先とちがった容相を見せる。そこに吹きつけられる雪は銀の針のようだ。厳冬の山は、山自身で深く埋もれて冬眠し、雪と氷と風が狂ったように、また一切の生物を嘲笑するように、一つの生命を作り出している」。  …

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故渡部昇一氏のベストセラー『知的生活の方法』…

 故渡部昇一氏のベストセラー『知的生活の方法』が出版されたのは昭和51年。そこに書かれた方法に、半端で余分な時間ができたら、喫茶店に入って本を読むというのがある。実践してみて、悪くないと思った。コーヒー1杯で誰にも煩わさ…

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大相撲初場所14日目に初優勝を決めた平幕の…

 大相撲初場所14日目に初優勝を決めた平幕の栃ノ心。千秋楽(28日)でも相撲のうまい遠藤を、右からすくって上手を切り、押し出すという技と力の詰まった取り口で有終の美を飾って14勝1敗で賜杯を手にした。「こんな日が来るとは…

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「今まで考えていた火山観測の哲学のような…

 「今まで考えていた火山観測の哲学のようなものが覆された」。草津白根山の本白根山(群馬県草津町など、標高2171㍍)で1人が死亡、11人が重軽傷を負った噴火について、気象庁の火山噴火予知連絡会の拡大幹事会後、東京工業大の…

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「島々を巡る法座や日脚伸ぶ」(一田牛畝)…

 「島々を巡る法座や日脚伸ぶ」(一田牛畝)。「日脚伸ぶ」というのは、夜が長く昼が短かった時期から毎日少しずつ昼が長くなっていくことを指す俳句の季語。かつて「世日俳壇」の選者だった故吉本忠之氏が、後世に残したい美しい日本語…

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日本列島を記録的な寒波が襲っている。一昨日…

 日本列島を記録的な寒波が襲っている。一昨日、東京都心で48年ぶりに氷点下4度を記録。さいたま市では昨日、観測史上最低の氷点下9・8度を記録した。小紙の元ソウル特派員いわく「ソウルの街を歩いているみたいだ」。  米大陸も…

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前頭が横綱に勝つことは金星と言われる。金星…

 前頭が横綱に勝つことは金星と言われる。金星は単なる白星を超えて「特別な勝利」とされる。前頭が大関を倒しても「銀星」になることはない。金星には「横綱は特別の存在」という前提がありそうだ。大関と横綱の間には、それほど大きな…

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大きなハンディキャップを負いながら、それを…

 大きなハンディキャップを負いながら、それを逆方向に転換させて生きている人たちがいる。その生き生きした姿を見ると、精神の偉大さというものをつくづく感じさせられる。  一人はスリランカのシンハラ民族の血を引くドイツ人、サリ…

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旅行などで出国する日本人の数は、約20年前…

 旅行などで出国する日本人の数は、約20年前の1996年には1669万人で、うち20代は463万人だった。ところが2016年は全体が1712万人とほぼ横ばいだが、20代は39%減の282万人と落差が大きい。  主な減少理…

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今さらこの言葉を持ち出すことに忸怩たる思い…

 今さらこの言葉を持ち出すことに忸怩(じくじ)たる思いであるが、言わないわけにはいかない。スポーツはルールを守ることが第一で、これによって公正さが保たれるのである。それを自ら破っての、平昌冬季五輪への北朝鮮の参加追認を宣…

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火事が多発している。東京・練馬区では…

 火事が多発している。東京・練馬区では木造2階建て住宅から出火、91歳の女性が亡くなった。2階には電気ストーブがあり、出火元の可能性もある。総務省によると、2016年の火災による死者数は1452人。高齢者の犠牲が目立つ。…

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俳句の1月の季語を見ると「初」という言葉…

 俳句の1月の季語を見ると「初」という言葉の付くものが多い。「初鶏(はつとり)」「初鴉(はつがらす)」「初雀(はつすずめ)」、あるいは「初明り」「初日」「初空」「初凪(はつなぎ)」などなど。  その背景には、初物を好む日…

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もう20年ほど前のことになるが、英国滞在中に…

 もう20年ほど前のことになるが、英国滞在中に雑誌か何かで見た広告で忘れられないものがある。それは、家の中の床に苦しそうに倒れた老女が、パワーポイント用のレーザーポインターのような機械を手に持ってスイッチを入れている写真…

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「酒を飲みながら演技論なんかやってる俳優に…

 「酒を飲みながら演技論なんかやってる俳優にロクなのはいない」と、芸能界の大御所が言う。「演技は理屈ではない」というのは分かるが、地位安泰の大御所だから言える話と受け止めることもできる。  彼は演技論なしでやってきた結果…

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東京・板橋区は冒険家、植村直己が暮らして…

 東京・板橋区は冒険家、植村直己が暮らしていた所で、庶民の街の雰囲気が色濃い。遺族から1500点に及ぶ資料の寄贈を受け、区が設立したのが植村冒険館だ。  何度も訪れているのだが、行くたびに初めて目にする資料が紹介され、新…

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甲子園というと少し気が早いようだが、野球…

 甲子園というと少し気が早いようだが、野球ではなく俳句の甲子園。今年も8月、愛媛県松山市で全国大会が開かれる全国高等学校俳句選手権大会の開催要綱が発表された。  高校生のクラブ活動はスポーツ以外でも盛んだが、文化系の部活…

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元横綱日馬富士の傷害事件や立行司、式守伊之助…

 元横綱日馬富士の傷害事件や立行司、式守伊之助のセクハラ問題など不祥事が相次ぐ大相撲で、今年最初の本場所(14日初日、両国国技館)が幕を開けた。土俵では熱戦が繰り広げられているが、八角理事長(元横綱北勝海)の初日恒例の協…

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世界各地で相次ぐセクハラ告発について、…

 世界各地で相次ぐセクハラ告発について、仏女優カトリーヌ・ドヌーブさんと仏女性作家らが連名でルモンド紙に「口説く自由は認められるべきだ」という公開書簡を発表した。  それに対し、米ハリウッドのセクハラ批判運動の発端となる…

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「屋根の雪ずりて厚さを見せてゐる」(高浜…

 「屋根の雪ずりて厚さを見せてゐる」(高浜年尾)。日本海側や北海道・東北では大雪が降っているが、東京ではまだ本格的な降雪はない。  冬というと、すぐに雪の情景を思い浮かべるのも、気流子が北国生まれだからだろうか。とはいえ…

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