上昇気流 rss

公開中のフランス映画「グレース・オブ…

 公開中のフランス映画「グレース・オブ・ゴッド」は、本国ではヒューマンドラマとして絶賛され、91万人を動員する大ヒット作となった。ベルリン国際映画祭では銀熊賞(審査員グランプリ)に輝いた。  フランソワ・オゾン監督のこの…

続き

関東の上空で今月2日に見られた非常に…

 関東の上空で今月2日に見られた非常に明るい流れ星「火球」の正体が、千葉県習志野市に落下した隕石(いんせき)であることが分かった。国内での隕石落下の確認は2018年の小牧隕石(愛知県小牧市)以来53例目だ。  二つの破片…

続き

ただでさえうっとうしいのに、中国・武漢…

 ただでさえうっとうしいのに、中国・武漢コロナウイルス感染防止とともに熱中症予防に神経を使う今年の梅雨はなかなか明けない。そんな7月でも「夏バテ防止三大食べ物の日」のうち二つがあることをご存じだろうか。  一つはきょうで…

続き

小さな行動の積み重ねで、時間と共に自分に…

 小さな行動の積み重ねで、時間と共に自分に有利な戦略的環境に変化させる――中国の国境戦略や海外工作は、このいわゆる「サラミ戦術」で、気が付けば相手国は身動きが取れなくなっている。南太平洋の島嶼(とうしょ)諸国への勢力拡大…

続き

第163回の芥川賞・直木賞の受賞者がこのほど…

 第163回の芥川賞・直木賞の受賞者がこのほど発表され、芥川賞に高山羽根子さんと遠野遥さん、直木賞に馳星周さんが選ばれた。3人が受賞するのは比較的珍しいケース。  今回の芥川賞はさまざまな意味で話題性があった。一つは、候…

続き

政府が経済対策の目玉に考えていた観光支援…

 政府が経済対策の目玉に考えていた観光支援事業「Go To トラベル」で、東京都発着を対象外とすることを決めた。都の新型コロナウイルス感染者が急増し、地方の知事から一律開始に疑問の声が相次いだためだ。  観光客には来てほ…

続き

「おれたちは同じ汽車に乗り合せたような…

 「おれたちは同じ汽車に乗り合せたようなものさ。前に乗り込んだ人が次々に降りて行く。新しいのが次々乗り込んで来る。途中下車をするやつもいる」。梅崎春生著『幻化』の一節だ。「途中下車」というのが強烈だ。「汽車」は蒸気機関車…

続き

山岳写真家の菊池哲男さんが、写真集『鹿島…

 山岳写真家の菊池哲男さんが、写真集『鹿島槍五竜岳』(山と渓谷社)の出版と併せて、写真展「天と地の間に」を東京のニコンプラザ新宿(新宿区西新宿1の6の1 新宿エルタワー28階)で開催中だ。  タイトルは山の世界を意味して…

続き

イベントの規制が緩和されたものの、まだ…

 イベントの規制が緩和されたものの、まだ劇場や映画館へ足を運ぶ気になれない。そんな中で飢えを癒やしてくれるのが、テレビの公演録画。歌舞伎座の2月公演「人情噺文七元結」の録画をNHKで観(み)たが、長兵衛役の尾上菊五郎のい…

続き

中国・武漢コロナウイルス禍や令和2年7月…

 中国・武漢コロナウイルス禍や令和2年7月豪雨被害への対応に日本が追われる中、世界中が香港国家安全維持法施行を非難するのも構わず、中国の暴走が続いている。日本への直(じか)の問題は連日、沖縄県・尖閣諸島周辺で領海侵入など…

続き

四十数年前、気流子の大学時代、ある文学者…

 四十数年前、気流子の大学時代、ある文学者の追悼式に出席したことがある。遺影の主は森有正だった。森は初代文相の森有礼(ありのり)の孫で、パリに在住して『遥かなノートル・ダム』などの緻密で哲学的なエッセーを記したことで知ら…

続き

今月3日から降り続く雨で九州や中部地方に…

 今月3日から降り続く雨で九州や中部地方に甚大な被害をもたらした豪雨は「令和2年7月豪雨」と命名された。豪雨被害は近年、毎年のように発生している。平成30年の西日本豪雨の記憶もまだ生々しい。  被害に遭った人たちや住民は…

続き

40年も前の話。「××研究会」という会が…

 40年も前の話。「××研究会」という会が開かれた。「××」は当時の純文学系の人気作家の名前。今は故人だが、その時は作家本人も研究会に参加していた。会が終わる頃になって、司会者から「ひとことずつ」ということで、数十人の参…

続き

尹東柱(ユンドンジュ)は没後に1冊の詩集…

 尹東柱(ユンドンジュ)は没後に1冊の詩集が出されただけの朝鮮詩人だが、それを論じた著作は膨大な数に上る大きな存在。没後50年目の1995年には、学んだ同志社大学のキャンパス内に詩碑が建立された。  「尹東柱を眺める3カ…

続き

政府は、石炭火力を重要な電源と位置付けて…

 政府は、石炭火力を重要な電源と位置付けてきた日本のエネルギー政策を転換し「脱炭素化」を進める姿勢を国際社会にアピールすることになった。エネルギー源として改めて注目されるのが水素だ。  既に2017年に政府は「水素基本戦…

続き

前回(2016年)の約291万票から今回366万…

 前回(2016年)の約291万票から今回366万票余に大きく上乗せして東京都知事選で再選を決めた小池百合子氏。選挙戦の主な争点は、中国・武漢発の新型コロナウイルス対策だった。東京五輪・パラリンピック成功もまずコロナ収束…

続き

熊本県の球磨川が氾濫し、死者19人、心肺…

 熊本県の球磨川が氾濫し、死者19人、心肺停止17人、11人が行方不明と大きな被害が出た。消防や自衛隊などの捜索・救出作業が続いているが、山間部を中心に救助が行き届かない地域もある。九州は再び雨が降り始め被害がさらに拡大…

続き

「金亀子(こがねむし)擲(なげう)つ闇の…

 「金亀子(こがねむし)擲(なげう)つ闇の深さかな」(高浜虚子)。雨の夜、隣の部屋から何か物を投げるような鈍い音がした。テレビの音かと思ったが、それにしてはかなり高い。  見に行くと、蛍光灯の周りをコガネムシが飛び回って…

続き

東京都の新型コロナウイルスの新規感染者数…

 東京都の新型コロナウイルスの新規感染者数が2日連続で100人を超え、全国でも2カ月ぶりに200人を上回った。感染拡大の「第2波」が生じ、緊急事態宣言の頃に逆戻りするのではとの懸念を多くの人が持っている。一方で、経済など…

続き

伊藤整著『若い詩人の肖像』(1956年)は…

 伊藤整著『若い詩人の肖像』(1956年)は自伝的小説だが、その中に「京都という町が明治までの日本の全歴史を負うように自分の前に意味ありげにたっていることと、自分がみすぼらしい一中学教員として、その前で口をあいて見ている…

続き

国内の旅行が自由にできるようになって…

 国内の旅行が自由にできるようになって、しばらくぶりで東京の西の奥にある高尾山に登った。京王線の車中で終点が近づくと、乗客は減って登山者が目立つようになる。そっと彼らの装備を見た。  登山靴は革製ではなく布製で、シャツも…

続き

きょうからレジ袋の有料化がスタートする…

 きょうからレジ袋の有料化がスタートする。先行して有料化を始めていたスーパーなどもあったが、海外に比べるとかなり遅いスタートとなった。  日本人の尻を叩(たた)いたのは、海洋プラスチックごみ問題への危機感の高まりと思われ…

続き

今年前半の節目の日である。梅雨明けした…

 今年前半の節目の日である。梅雨明けした沖縄を除いて、各地では雨の多い日が続く。特にここ数年のこの時期は、地域によっては土砂災害や河川の氾濫(はんらん)で大きな被害を出すことが多くなった。  例年、梅雨は40日ほど続くか…

続き