北米植民地のユダヤ系兵站


佐藤 唯行

獨協大学教授 佐藤 唯行

 軍の補給部隊が未発達だった近世欧州。兵站(へいたん)と呼ばれる軍需品の補給業務は民間の商人、とりわけユダヤ商人が重要な役割を担っていた。この状況は欧州列強が北米に築いた植民地でも同様だった。英仏による覇権争いが激化した18世紀北米において兵站業務は最大のユダヤビジネスに成長していたのだ。


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