道義なき国に落ちぶれた日本
久保田 信之 2018/8/09 写真|Viewpoint [会員向け]
NPO法人修学院院長・アジア太平洋交流学会会長 久保田 信之
最近の世相を見ていると、『道義』という言葉がなくなったように思えてならない。健全な社会の秩序は「法律と道義」で維持されており、「道義こそ法律以上の役割を持っている」と日本人の多くは暗黙の常識として保持してきた。法律では禁じられていないが、やってはならないこと、法律では義務付けられていないが、進んでやるべきことを、誰から強制されたわけでもなく、まさに自然と「汚いことはしない」道義心を持つよう育てられて、それぞれが「○○らしいおとな」になって社会生活を安定させていたのだ。
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