5月の空自スクランブル 8割強が対中国機

尖閣周辺 中国海警船54日連続

緊急発進(スクランブル)指令を受け、F15戦闘機に駆け寄る空自パイロット(令和元年版防衛白書より)

緊急発進(スクランブル)指令を受け、F15戦闘機に駆け寄る空自パイロット(令和元年版防衛白書より)

 防衛省は4日、領空侵犯の恐れがある外国機に対する航空自衛隊の緊急発進(スクランブル)が5月は44回だったと発表。そのうち、対中国機が8割強に当たる36回、対ロシア機が7回だった(その他1回)。防衛省はこれまで、四半期ごとに国別の回数を発表してきたが、4月からは毎月発表するとしている。

 また先週1週間では、5月29、30日、東シナ海およびオホーツク海において領空侵犯の恐れがある航空機に対し、航空自衛隊の戦闘機が緊急発進した。
(川瀬裕也)

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 第11管区海上保安本部(沖縄県那覇市)は6日、石垣市の尖閣諸島周辺の領海外側の接続水域に中国海警局の公船2隻がとどまっていると発表した。尖閣周辺の接続水域で中国公船が確認されるのは54日連続。

 2隻は、砲らしきものを搭載した「海警2202」と「海警2301」で、同日午後3時現在、久場島の北北西約42㌔付近を航行している。
(沖縄支局)

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 菅義偉官房長官は5日、島根県竹島(韓国名・独島)周辺で韓国軍が今月2日に軍事訓練を行ったことに対し強く抗議したことを明らかにした。この訓練は昨年12月以来で、海上を中心に行われた。