[中国覇権主義]
中国の軍事力増強 深刻な挑戦、理解せぬ米政府
2016 世界はどう動く-識者に聞く(4) 新米国安全保障センター上級研究員エルブリッジ・コルビー氏(中) 中国が米軍の戦力展開を阻害する接近阻止・領域拒否(A2AD)能力を増強している。 有力シンクタンク、ランド研究…
南シナ海人工島、周辺国の対中接近促す可能性
2016 世界はどう動く-識者に聞く(3) 新米国安全保障センター上級研究員エルブリッジ・コルビー氏(上) 中国が南シナ海で進める人工島の軍事化をどう見る。 米国の軍事専門家の間では、人工島の軍事化は象徴的なもので、大…
辺野古移設、抑止力の最前線基地に
安保情勢と普天間移設 沖縄の米軍問題を考える会代表 松谷秀夫(下) 普天間基地の危険性の除去として名護市辺野古地区キャンプ・シュワブの沿岸埋め立てによる代替施設建設が始まった。新たな面積は160㌶、滑走路1500㍍2本…
ISと中国に明け暮れた1年
元統幕議長 杉山 蕃 テロと南シナ海問題 新指針で日米防衛協力前進 1年を振り返って防衛の抱える問題について所見を披露したい。 軍事治安関連で最も世界の耳目を集めているのは、「イスラム国」(IS)と自ら称するトルコ・…
普天間基地、中国の野心阻止へ解決を
安保情勢と普天間移設 沖縄の米軍問題を考える会代表 松谷秀夫(中) 普天間基地は正式には、米国太平洋軍海兵隊普天間飛行場と呼ばれている。面積は480㌶、標高は75㍍と高台にあり東日本大震災で発生した津波と同様な事態にお…
15年の世界、遅きに失した米自由航行作戦
オバマ米政権の安全保障戦略の特徴は「アジア・ピボット(回帰)」あるいは「アジア・リバランス(再均衡)」と呼ばれるアジア太平洋地域重視の方向性を明確に打ち出したことである。とりわけ、中国の急速な軍備増強と海洋進出による脅…
中国の動向、民族の生存拡大が戦略
安保情勢と普天間移設 沖縄の米軍問題を考える会代表 松谷秀夫(上) 中国は最近、南シナ海、南沙諸島(スプラトリー)に滑走路を、さらに中沙諸島および西沙諸島に漁村と称して軍事施設を建設(3000㍍級滑走路3本、レーダー施…
中国共産党は巨大な財閥
世日クラブ 世界の権力構造の変容と日中関係~歴史戦争は終わらない ノンフィクション作家 河添恵子氏 ノンフィクション作家の河添恵子氏はこのほど、世界日報の読者でつくる「世日クラブ」(会長=近藤讓良・近藤プランニングス代…
中国語教育が及ぶアフリカ
評論家 太田 正利 南アで影響力が急拡大 日本は信頼の蓄積を生かせ アフリカにおいて、20世紀後半には、欧州諸国の植民地化が徐々に衰退し、多くの国が独立していった。それまでの経過をたどると、同大陸は、英、仏、独(第一次…
「中国は簡単に崩壊しない」
世日クラブ ノンフィクション作家 河添恵子氏が講演 世界日報の読者でつくる世日クラブ(会長=近藤讓良・近藤プランニングス代表取締役)は19日、都内で、ノンフィクション作家の河添恵子氏を講師として招き、「世界の権力構造の…
習近平中国主席の軍事改革
拓殖大学名誉教授 茅原 郁生 抜本的に踏み込めるか 脅威に即応して戦う態勢に 中国共産党の中央軍事委員会改革工作会議で、習近平主席主導の大規模な軍事改革が11月27日に公表された。軍事改革については、「軍の最高指揮権を…
謀略国家中国の本質 群雄争覇の兵法を踏襲
騙され続けたアメリカ 中国の歴史書『三国志』は日本でも人気の古典だが、その中にこんな話が記されている。 呉王の孫権の部下に呂蒙という将軍がいた。武勇轟く猛将であったが、無学・無教養であったため「呉下の阿蒙」と揶揄(や…
米中首脳会談、中国を増長させる発言避けよ
同時多発テロ後の厳戒下にあるパリで、2020年以降の地球温暖化対策の新たな枠組みを決める国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)が始まった。 初日の首脳級会合には、安倍晋三首相やオバマ米大統領、中国の習…
中台首脳の握手を危惧する
桐蔭横浜大学法学部教授 ペマ・ギャルポ 台湾の民主主義を守れ 移民論議は宗教を前提に 現象を見て原因を軽視する傾向が現在の日本の指導層に見えるのは残念である。これは政界のみならず財界や言論界でも言えることである。だから…
中国の南シナ海領有の野望
元統幕議長 杉山 蕃 巧妙に進める実効支配 国際協議による解決が重要 APEC(アジア太平洋経済協力会議)首脳会議、ASEAN(東南アジア諸国連合)関連首脳会議が行われ、懸案の南シナ海における中国の一方的な領有権主張、…
中国海洋覇権の野望にエネルギー安全保障の危機を訴える東洋経済
◆実力行使に出た米国 フランスのテロ事件で世間の目がヨーロッパに向かっている中で、米国と中国が今、緊張関係にある。南シナ海・南沙(英語名・スプラトリー)諸島での中国のゴリ押しともいうべき軍事化拠点のための人工島開発に対…
「力の空白」を突く中国、日米機軸に地域連携が緊要
緊張 南シナ海(5) 安倍晋三首相は19日、ともにアジア太平洋経済協力会議(APEC)参加のためフィリピン訪問中のオバマ米大統領と会談し、「盤石な日米同盟をアジア太平洋、国際社会の平和、安定、繁栄のために一層活用してい…
鄧小平以来の内海計画 中国、核戦力で覇権狙う
緊張 南シナ海(4) 中国は、南シナ海の島しょの領有権と海底資源の排他的権利を一方的に主張しながら、周辺沿岸国から武力で強引に奪う無法行為を繰り返している。 中国は、ベトナムから1974年に南シナ海北西部のパラセル(…
及び腰のオバマ米政権、対立回避優先で中国を増長
緊張 南シナ海(2) 南シナ海をめぐる緊張は、一方的に人工島を造成した中国に責任があるが、対立回避を優先するオバマ米政権の及び腰が、中国の行動を加速させた側面があることは否めない。 オバマ政権は先月末、人工島周辺に駆…
軍事バランス変える人工島、拡張する中国ランドパワー
緊張 南シナ海(1) 日本の大動脈シーレーンが脅かされている。南シナ海における中国の脅威が増大し、東南アジア諸国連合(ASEAN)諸国が警戒を強め、オバマ米政権も重い腰を上げた。米比日から各国の動きをリポートする。 …
安保法制のミスリード マスコミは基礎知識持て
文藝春秋に事実誤認 平和安全法制に反対する人たちは、参議院で平和安全法制が成立したら、国会のデモはもっと激しくなる!と言っていた。 しかし、平和安全法制成立後の国会周辺は、極めて静かなものである。あの騒ぎはいったいな…
南・東シナ海の中国人工拠点
評論家 太田 正利 我がシーレーンの危機 軍事に利用される可能性も 中国による東シナ海のガス田開発がらみの海洋施設建設の実態が明らかになってきた。そもそも、日中両国は、既に2008年に日中の中間線に隣接する白樺ガス田を…
国際金融界に地位築く中国
アメリカン・エンタープライズ政策研究所客員研究員 加瀬 みき ステークホルダーに道 AIIB対決を終えた米国 米中関係は多くの問題を抱え、中国が力を入れた習近平の訪米も一見成果はなく、あまり注目もされなかった。中国が温…