「中国は簡単に崩壊しない」

世日クラブ

ノンフィクション作家 河添恵子氏が講演

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世日クラブで講演する河添恵子氏=19日、都内


 世界日報の読者でつくる世日クラブ(会長=近藤讓良・近藤プランニングス代表取締役)は19日、都内で、ノンフィクション作家の河添恵子氏を講師として招き、「世界の権力構造の変容と日中関係~歴史戦争は終わらない」と題した講演会を行った。

中国での留学経験がある河添氏は、中国の今後について「そう簡単には崩壊しない」と指摘し、中国経済崩壊論を批判。その根拠の一つとして「中国共産党は巨大な財閥だと考えている。世界に利権を持ちながら、人民を自分たちの都合で使っているグローバリストだ。それが、簡単になくなるとはイメージできない」と述べた。

また、習近平国家主席の後ろ盾は「福建省や東南アジアの華僑」と指摘。その上で、「だから、AIIB(アジアインフラ投資銀行)の構想が成り立った。習氏がここまで上り詰める上で重要な仕事は華僑工作だった」と強調した。

さらに、沖縄の米軍基地反対運動についても触れ、「生活保護者が異常に増えている。生活が大変なご老人が座り込みをしないかとリクルーティングされ、基地があるから産業が発展しないんだと吹き込まれている。ある意味で文化大革命の時とそっくりだ」と警鐘を鳴らした。

冒頭にあいさつした近藤会長は「中国は、もともと国境という概念のない国で、空白があったら攻めてくる。南シナ海で起きることは、日本の近海でも起きると考えないといけない」と語った。