[宗教] rss

教会の鐘とアザーン オーストリアから

地球だより  音楽の都ウィーン市の中心地にはオーストリアのローマ・カトリック教会の精神的支柱、聖シュテファン大聖堂があるが、同大聖堂の鐘が今月16日深夜の午前2時過ぎ、突然、「カラーン、カラーン」と鳴り出した。  「教会…

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ロシア正教会トップ 侵攻に沈黙 強まる批判

プーチン氏との蜜月優先か  ロシア正教会の最高指導者、モスクワ総主教キリル1世に対する批判の声が強まってきた。ロシア軍のウクライナ侵攻が始まって以来、一言もプーチン大統領を批判していないためだ。一方、ウクライナでキエフ総…

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バハイ全国精神行政会副議長 元関西大学教授 野口メアリーさん

アブドル・バハ没後100周年式典に参加して

バハイ全国精神行政会副議長 元関西大学教授 野口メアリーさんに聞く  バハイ信教はペルシャ(今のイラン)で19世紀半ば、バハオラ(1817~92)と彼の先駆者であるバブ(1819~50)によって創始された一神教。イスラム…

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独身制の廃止訴え カトリック マルクス枢機卿

フランシスコ教皇の意向が反映か  ローマ教皇フランシスコの最側近の一人、ドイツのローマ・カトリック教会ミュンヘン大司教区のラインハルト・マルクス枢機卿(すうききょう)が、聖職者の独身制廃止を訴えたことが、独教会ばかりか、…

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広島大学名誉教授 町田宗鳳師

禅から密教へ 大自然の知恵に学ぶ

広島大学名誉教授 町田 宗鳳師に聞く  新型コロナウイルスによるパンデミックは、私たちに自然との関係の問い直しを迫っているのではないか。  そんな思いを抱きながら、14歳から20年間、臨済宗の大徳寺で禅宗の修行をし、65…

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喝破道場理事長 野田 大燈師

農福連携で農業に新しい発想を

喝破道場理事長 野田 大燈師に聞く  香川県高松市五色台に野田大燈老師が開いた喝破道場は、檀家(だんか)を持たない曹洞宗の禅堂で、不登校児や引きこもりの若者を受け入れ、禅宗の修行に基づく共同生活で彼らの復学や社会復帰を支…

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スペイン カトリック教会 新たに性的虐待251件

長年隠蔽・タブー視か  スペインのローマ・カトリック教会が、バチカンのフランシスコ教皇に提出した報告書によれば、スペイン教会の施設内で1930年代以降、新たに251件の性的虐待が発生していたことが確認された。仏メディアが…

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里見日本文化学研究所所長 金子償氏

宗風一変させた田中智学 日本の近代思想と日蓮主義

里見日本文化学研究所所長 金子償氏に聞く  西洋列強をモデルとした近代国民国家づくりが急務となった明治の日本で、廃仏毀釈で打撃を受けながらも、国民形成の思想として台頭したのが近代思想により見直された伝統仏教だ。その典型が…

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生田神社名誉宮司 加藤隆久氏

神道文化とこれからの日本 培われた共存・共生の思想

生田神社名誉宮司 加藤 隆久氏に聞く  今年米寿を迎えた生田神社名誉宮司の加藤隆久師は、記念に『神道文化論考集成』<乾・坤>(エピック)を上梓(じょうし)した。内容は、生田神社の御祭神・稚日女尊(わかひるめのみこと)の考…

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平野祐一・キャシー夫妻

アブドル・バハ没後100年のバハイ教

日本人に東西世界の融合期待 バハイ教徒 平野祐一・キャシー夫妻に聞く  19世紀のイラン(当時のペルシャ)でバハオラによって創設されたバハイ教は、独自の聖典と暦を持つ世界宗教の一つで、イスラム教からは異端として長年、迫害…

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道教信仰と結びつく社会ー台湾から

地球だより  台湾の社会と信仰の結び付きは深い。台北の街を歩くと、そこかしこに道教の神様を祀(まつ)る「廟(びょう)」があって線香の煙が絶えず、道行く人たちもちょっと足を止めては手を合わせていく。大きな廟ともなれば、平日…

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白瀬南極探検隊と生田神社-生田神社名誉宮司・加藤隆久氏

 1912年、南極大陸に上陸した白瀬南極探検隊の壮挙は有名だが、幾多の苦難に直面した隊員たちの心を宗教が支えていたことはほとんど語られない。白瀬矗(のぶ)隊長は秋田県にある真宗寺住職の長男で、一方、学術隊事務長を務めたの…

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パラリンピックはバチカンで始まった

1908年の障害者競技紹介 地元紙  東京パラリンピック大会が24日、開幕する。バチカンニュースは22日、「パラリンピックはバチカンで始められた」と報じ、バチカン日刊紙「オッセルバトーレ・ロマーノ」は、当時のパラリンピッ…

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コロナ禍に問う 日本人の死生観

人は死んでカミになる 浄土真宗本願寺派称讃寺住職 瑞田 信弘師に聞く  団塊世代が後期高齢期に差し掛かり、日本は多死社会になりつつある。さらにコロナ禍で死への関心が高まり、「メメント・モリ」(死を想え)が人々の頭をよぎる…

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ローマ教皇 東京五輪に強い関心

国や民族の調和促すと評価  東京五輪は23日開幕する。来月8日までの大会開催中、世界各地で自国代表選手の活躍を追う人々の声が響き渡る。世界に約13億人の信者を誇るローマ・カトリック教会の最高指導者、フランシスコ教皇も大の…

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瞑想からマインドフルネスへ

ストレス社会にリラックス効果 聴行庵住職 東 和空師に聞く  ブッダが悟りを開いたとされる瞑想は、禅宗はじめ仏教各宗派に大切な行として受け継がれている。さらに、カトリックと禅宗の「東西霊性交流」でも禅堂や修道院での瞑想(…

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北の宗教弾圧、許されない残忍な仕打ち

 米国務省は国際社会における信教の自由に関する年次報告書を発刊し、北朝鮮について「米国政府は多国間フォーラムや外交関係のある国々との二国間協議で深刻な憂慮を提起してきた」と指摘した。3代世襲の独裁体制下で人権無視の宗教弾…

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中国の宗教弾圧、共産党による統制を許すな

 米国務省は世界各国の信教の自由に関する年次報告書を発表し、中国政府が新疆ウイグル自治区などでイスラム教徒らの弾圧を続けていると非難した。  中国では共産党による宗教統制が進んでいる。信教の自由を認めず、宗教を弾圧するこ…

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「罪の告解」スマホではダメーオーストリアから

地球だより  新型コロナウイルスの感染拡大以来、ソーシャルディスタンスが強調され、人と面と向かって話す機会は少なくなった。会議もオンラインが増えた。銀行はオンラインバンキングを顧客に勧めている。  ところが、対面ではない…

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四国遍路と人生を考える

神仏はそばにいる 前総本山善通寺管長 樫原 禅澄氏に聞く  空海の生誕地とされる総本山善通寺の前管長・樫原禅澄さんは、四国八十八カ所霊場の第86番札所志度寺の隣にある自性院常楽寺の住職。管長時代には四国遍路世界遺産登録推…

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揺らぐヨハネ・パウロ2世の伝説

 ポーランド出身のローマ教皇ヨハネ・パウロ2世(在位1978年10月~2005年4月)の伝説が揺れ始めている。直接の契機は、米ワシントン大司教だったマカーリック枢機卿(すうききょう)の性犯罪を隠蔽(いんぺい)していたので…

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『浄土真宗の智慧』を出版して

一番大事な正しく見ること 浄土真宗本願寺派称讃寺住職 瑞田信弘氏に聞く  コロナ禍で大きな影響を受けているのが、葬儀や法要を収入の柱にしているお寺。日本仏教にはいろいろな宗派があるが、寺院と信徒数が最大なのは浄土真宗であ…

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イスラムの本当の姿を

東京ジャーミイ広報・出版担当 下山茂氏に聞く 世界平和できるのは宗教だけ  東京都渋谷区にあるイスラム教寺院(モスク)「東京ジャーミイ」。日本人のムスリム(イスラム教徒)である下山茂さんは広報を担当しており、イスラム教へ…

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