伝統を削り取る法廷 世俗的価値観を押し付け
編集局 2013/10/07 オバマの対宗教戦争・第2部|北米・中南米 [会員向け]
米国から建国以来の宗教的伝統を削り取る原動力となってきたのは、法廷と言っても過言ではない。
例えば、連邦最高裁判所は1962年、ニューヨーク州の公立学校が毎日、始業時に生徒たちに祈祷文を唱和させていたことを、国教樹立を禁じた合衆国憲法修正第1条に違反するとの判決を下した。
祈祷文の唱和は生徒たちのモラル低下を憂いて始められた試みであり、その文言も「全知全能の神よ、我らは汝により生きていることを感謝し、我らに、我らの父母に、我らの先生に、我らの国に汝の祝福がありますように」という、国教樹立につながるとは思えない無宗派的な内容だったにもかかわらずだ。
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