クロムウェルのユダヤ諜報団


佐藤 唯行

 高校世界史にも登場するクロムウェル。英国王チャールズ1世を斬首し、共和政を樹立した指導者だ。一方、父を殺されたチャールズ2世は亡命先のフランドル地方で王朝復活の画策をめぐらしていた。動向を探るためクロムウェルが差し向けたのがユダヤ諜報(ちょうほう)団だ。統括したのはクロムウェルの腹心で「ユダヤの友」と仇名(あだな)された国務大臣ジョン・サーローだ。彼を介してクロムウェルが諜報団を上手に操縦していた事実は、次の同時代資料からも明らかだ。


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