レーダー照射事案に思う
杉山 蕃 2019/2/04 写真|Viewpoint [会員向け]
元統幕議長 杉山 蕃
昨年12月中旬、日本海の我が国の排他的経済水域(EEZ)内で生起した海自哨戒機(P1型機)に対する韓国駆逐艦による火器照準電波発射について、双方の申し立てが正反対の趣で、一向に解決しない状態にある。
現代の艦艇搭載の対空レーダーは、主なものは対空捜索用のフェーズド・アレー方式による全周警戒型が主流である。問題となった射撃照準用のレーダーは、捜索用とは別にシャープなビームで連続的に目標を追尾し、精密な位置測定、未来位置計算を行うためのレーダーで、射撃管制システムの一環を成す。
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