「北京2022」への対応を考える秋


櫻田 淳

東洋学園大学教授 櫻田 淳

 新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)最中、森喜朗TOCOG(東京オリンピック・パラリンピック組織委員会)会長の辞任の顛末(てんまつ)は、「東京2020」と通称されてきた催事に寄せる国民各層の熱気を一層、萎えさせることになるであろう。

 しかし、国際政治上、日本にとって重要なのは、「東京2020」の開催と運営を首尾よく進められるかというよりも、その半年後に予定される「北京2022」(北京冬季オリンピック・パラリンピック)への対応の判断であろう。


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