安室奈美恵フィーバー再び
沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ)
沖縄県の宜野湾市は、元歌手の安室奈美恵さん(41)が1995年、初めて県内でライブを行い、引退ライブも行った場所。ファンの間では「聖地」と呼ばれている。
ライブ会場だった宜野湾海浜公園から約500㍍離れた宜野湾マリン支援センターまでの間には、安室さんの直筆サイン入りの「ハートポスト」や全国ツアーで集められたファンのメッセージボードが設置されており、多くのファンがここを訪れている。
16日には、地元新聞社などが主催する記念イベントが宜野湾市のビーチで行われる。安室さんの楽曲に合わせた花火ショーが目玉だ。
この日限定で、海浜公園の屋外劇場にハートポストが設置され、実際に投函できるようにする。手紙やはがきを投函すれば、安室さんのイラストが描かれたハート形の消印が押される。その後、ポストは宜野湾マリン支援センターに移され、来年9月15日まで投函を受け付ける。
投函プロジェクトではハートマークを描いた「ハートカード」(4枚入り500円)を販売し、売り上げの一部を沖縄の子供の未来のために使う。基金として積み立て、貧困対策や、文化・芸能・スポーツ分野の強化、派遣費などに充てる考えだという。カード販売は1万セット限定。
16日のイベントにお忍びで来場するのでは、とファンの期待は大きい。ただ、周囲の盛り上がりをよそに、安室さん本人の消息は一切伝えられていない。
こうした中、宜野湾市観光振興協会はこのほど、引退した9月16日を「安室奈美恵の日」として制定するよう日本記念日協会に申請。しかし、同協会は10日、認定できないと連絡した。観光振興協会は関係者に「迷惑をお掛け致しました」と声明を発表した。
(T)