夏の楽しみーイスラエルから
地球だより
イスラエルはフルーツが豊富だ。夏の時期、店頭にはイチジク、ぶどう、桃など今しか味わえない旬のフルーツがたくさん並べられている。
先月、安くて良いものを探して市場へ出掛けた。旬のフルーツを味見するのも楽しみだ。あちこちの店主に声を掛けて味見をさせてもらったが、甘くておいしいと感じるものは、それなりに値が張るものだ。市場の中を一回りして、最も味が良かったものを幾つか買った。
今年はスイカの出来がとても良くて、甘くておいしいものに当たる確率が高い。数年前、店頭にたくさんスイカが並んでいたものの、スイカの病気が流行していたせいで味が良くなく、食べないでひと夏を過ごしたことがあった。その時を思えば、家族みんなで毎日、甘くておいしいスイカを食べることができる今は、何とありがたいことか。スイカに包丁を入れることさえも楽しみの一つになっているようだ。
先日、アラブ人の友人を訪ねた時に、庭のイチジクの木を切りたいので手伝ってくれというので、ノコギリを使って根元から切り倒した。その枝には、まだ固いイチジクの実がたくさんついていた。大量のイチジクをもらったはいいが、食べ方が分からず友人に聞くと、塩を付けて食べたらいいという。
あれこれと考えて、イチジクは保存が利くように水と砂糖を入れ鍋で煮た。イチジクのコンポートはとてもおいしく仕上がったようで、家族みんなであっという間に平らげてしまった。夏のフルーツに感謝。
(M)