コラム
新聞週間(15日~21日)が始まっている。…
新聞週間(15日~21日)が始まっている。今年の標語は「新聞で 見分けるフェイク 知るファクト」である。新聞は「事実」を追求して正確に伝えることで、主権者である国民が「うそ」を見分け適切な判断をする材料を提供する。 …
不透明な自動車産業の未来
米コラムニスト ジョージ・ウィル 技術革新で新車種開発 規制したがる監督機関 鉄を曲げ、メッキを施し、20世紀の米国を魅了した自信に満ちた、ステータスの象徴としての自動車。その自動車産業は、ゼネラル・モーターズ(GM)…
通りすがりの人間に危害を加える出会い頭の…
通りすがりの人間に危害を加える出会い頭の事件や通り魔事件では犯人にはっきりした動機がない場合が少なくない。川崎市宮前区梶ケ谷の貨物ターミナル駅下トンネルで2006年9月、帰宅途中のアルバイト黒沼由理さん(当時27)が刺…
「秋雨の社前の土のよくすべる」(高浜虚子)…
「秋雨の社前の土のよくすべる」(高浜虚子)。このところ朝夕が涼しいのに、日中は30度近くまで気温が上がるという異常気象が続いた。 秋が秋らしくない中、時々雨に見舞われる。こちらは本当に冷たくて体の芯まで冷える気がする…
縫いぐるみというのは、手で持ったり抱いたり…
縫いぐるみというのは、手で持ったり抱いたりできるのがいいのだろう。そうするうちに情が移り、外出する時も連れて行きたくなる。 英スコットランドのグラスゴー空港が先月下旬から、旅の途中で子供たちとはぐれてしまった「テディ…
身元が判明しない被害者
地球だより 最近報道され、話題になったロシア南部のクラスノダール地方で逮捕された夫婦による連続殺人事件。この事件は、犯人の男が落とした携帯電話を拾った人物が、ばらばらにされた女性の遺体の前で自撮りしている画像を発見し、…
食習慣が典型的だが、特定の地域では全く…
食習慣が典型的だが、特定の地域では全く普通に行われている習慣が、実は日本のその他の地域にはない独特のものだったという話はよく聞く。 そういう驚きを日本各地に取材して紹介するテレビ番組が「秘密のケンミンSHOW」(木曜…
今年のノーベル経済学賞を受賞するのは、…
今年のノーベル経済学賞を受賞するのは、米シカゴ大学のリチャード・セイラー教授である。人間の心理を意思決定の分析に応用した「行動経済学」の研究が評価された。 従来の経済学では、経済主体は利益を求めるために合理的な判断を…
「左派ウイルス」に集団感染?
沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ) 「基地反対は嫌いでも、沖縄のことは嫌いにならないでください」(ワニブックス)が、発行から半年を経た現在も沖縄県内の書店でロングセラーとなっている。本土の人々の沖縄に対する誤解を解い…
衆議院選挙が公示され、いよいよ戦いの火蓋が…
衆議院選挙が公示され、いよいよ戦いの火蓋が切られた。12日間の短期決戦だが、それにしても選挙戦突入前の動きが目まぐるしかった。 安倍晋三首相の突然の解散表明、小池百合子氏の希望の党代表就任、前原誠司代表が推進した民進…
銃犯罪の防止へ行動を
米コラムニスト ファリード・ザカリア 銃規制との間に相関関係 「頭がおかしい」は責任逃れ 「病的で、頭のおかしい男だ」-トランプ大統領は、米国内で起きた銃撃事件の犯人についてこう語った。このような言葉は、事件が起きるた…
晩節汚さぬ引退が大事
いよいよ明日から衆議院総選挙が始まるが、自民党・民進党を中心に与野党のベテラン議員の多くが立候補せずに政界から引退した。 引退してからも、たびたびマスコミを賑(にぎ)わしているのが、一足先に引退した鳩山由紀夫元首相だ…
「天然資源を損なわない養殖産業が持続可能な…
「天然資源を損なわない養殖産業が持続可能な漁業の鍵を握っている」とは、熊井英水・近畿大学名誉教授の言葉(著書『究極のクロマグロ完全養殖物語』)。 熊井氏は約半世紀、一貫して魚類の養殖に携わり、2002年に近大研究チー…
「わが頭上最も青し秋の天」(岩崎偶子)。秋の…
「わが頭上最も青し秋の天」(岩崎偶子)。秋の晴れた日には、その澄み切った青い光に思わず空を見上げてしまうことがある。青が一面に広がった空間は、心の憂さを晴らすような爽快感に満ちている。 秋は人を感傷的にする季節でもあ…
モデルの国歌侮辱に批判
地球だより 海外在住のフィリピン人モデルが、国家を侮辱したとしてパスポート剥奪の危機に直面している。フェイスブックに投稿した動画が「炎上」し、政府当局の知るところとなったのだ。 問題の動画はフィリピン国歌「最愛の地」…
今年のノーベル文学賞に、長崎生まれの日系…
今年のノーベル文学賞に、長崎生まれの日系英国人作家カズオ・イシグロ氏が決まった。村上春樹氏より先ではという声も一部にあったが、やはり意表を突かれた。 イシグロ氏は日本人の両親とともに5歳で英国に渡った。出世作『日の名…
トランプ発言は対北心理戦
2003年、イラク戦争で、米軍は潜伏するフセイン大統領親衛隊(最大2万人超)に投降勧告のビラを大量散布した。ビラの内容は「降伏する兵士は皆最大限優遇する」というもの。その結果、フセイン親衛隊の兵士も多く米軍に投降した。…
中国がNZで世論工作
中国は、民主主義体制の弱体化という目標のために、国外の中国系住民を動員し政治活動を行わせることで、世論の誘導を行っている。米シンクタンク、ウィルソン・センターの研究員アンヌマリー・ブレイディ氏が研究報告「法宝(万能の宝…
「だれかれに耳打ちなどをして武士たちから…
「だれかれに耳打ちなどをして武士たちからうとまれるようなことがあってはならぬ」と源頼朝は弟の範頼に手紙を送った(石井進著『日本の歴史』7巻、中公文庫)。 耳打ちの目的は、その場のトップが耳打ち相手と親密であることを周…
鶏に罪はない?
地球だより ユダヤ暦の新年が明けて10日目の9月30日、「ヨム・キプール(大贖罪〈しょくざい〉日)」を迎えた。ユダヤ教の祝祭日で最も神聖なこの日、敬虔(けいけん)なユダヤ教徒は、日没から翌日の日没まで丸1日飲食をせず、…
別名“NATO国家”
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 孝宗(朝鮮17代王)10年、1659年5月4日、王の体調はよくなかった。「腫れ物の毒が顔に流れて膿瘍になった」という。大造殿に呼ばれた医官たち。悪い血を抜くかどうかで論争が起こった…
新田次郎の『アラスカ物語』は、エスキモーの…
新田次郎の『アラスカ物語』は、エスキモーの一族を救出してアラスカのモーゼと仰がれた日本人、フランク安田を主人公にした伝記小説。この物語で作者が力を込めて描いたのは北極圏の大自然だ。 冒頭に光彩を放つオーロラの描写が続…
フン・セン氏とスーチーさん、民主主義の死と正念場
民主主義拡大を期待しながら40年、東南アジアを見詰めてきた私は、最近落胆の連続である。 最大の落胆はカンボジアだ。民主主義が死につつある。 フン・セン首相の野党やメディア、NGOへの弾圧は今夏、頂点に達した。最大野…