軍事支出をめぐる米独の対立
小林 宏晨 2019/9/17 写真|Viewpoint [会員向け]
日本大学名誉教授 小林 宏晨
欧州ではドイツほどに多くのアメリカ軍を受け入れている国は存在しない。しかし現在ではこの実績は高く評価されてはいても、将来の必要性については必ずしも双方から評価されていない。なぜか? 今般はこの現象について検討したい。
国際政治の現状では依然として「力による現状変更」を試みる勢力が存在する。それはなかんずく中国とロシアである。ロシアはウクライナの内戦に軍事介入し、しかも軍事力をもってクリミア半島を併合した。
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