朝米首脳会談と韓半島統一戦略


韓国紙セゲイルボ

核保持ベトナム化で北が主導も

 第2回朝米首脳会談が2月27~28日ベトナムで開催される。筆者は2017年初めから北朝鮮が核を持った“親米非中”国家改革開放モデルである“新ベトナムモデル”へ変化する可能性を分析し、これに対する政策的対応の必要性を提起してきた。今回のベトナムで開催される朝米首脳会談は北朝鮮がベトナムモデルへと変化するのに重要な転機となるだろう。

トランプ米大統領

5日、ワシントンで一般教書演説を行うトランプ米大統領(中央手前)。2回目の米朝首脳会談開催を発表した(AFP時事)

 ところで韓国の立場では、北朝鮮が“親米非中”国家、改革開放体制に転換する“北朝鮮のベトナムモデル化”は歴史の進歩だが、“核を持った北朝鮮”が改革開放を進め、北主導の統一を実現する“韓半島全体のベトナムモデル化”となれば歴史の退歩であり、自由民主主義体制の危機となる。

 米国は北朝鮮が親米国家になって、大陸間弾道ミサイルと核脅威の除去という目標が達成されれば、適正な水準の妥協をする可能性が大きい。

 南北間の体制競争の観点で見れば、北朝鮮は1988年以後、約30年間持続した韓国の体制優位を、昨年を分岐点として北の相対的優位に変えたと評価される。韓国は経済的に優勢なだけで、軍事的・外交的には既に北朝鮮に追い越されたのだ。現在、南北は“満腹のブタ”と“飢えたオオカミ”に比喩することができる。

 北主導の統一戦略の基本は韓国に親北左派政権を持続させ、朝鮮労働党が南北を分割管理するいわゆる「連邦制統一」過程を経る段階的統一戦略だ。しかし、この案に問題があると判断すれば、別の道を選択し得る。今年以後の情勢によっては、北朝鮮が軍事オプションと工作活動を通して韓国に従北政権を樹立する統一戦略を実行する可能性が15%ほどあると分析される。

 韓国の進歩と保守は共に北朝鮮と労働党に対する理解が足りないまま、自分たちが見たいことだけを見て政派的な利害関係で韓半島情勢を解釈している。半面、北朝鮮は冷徹な戦略・戦術によって北主導の統一を実現するために段階的に障害物を除去しつつある。代表的な例が韓国の偵察能力を顕著に弱体化させて韓米合同演習を縮小した昨年9月の「南北軍事分野合意書」だ。

 また、米国は自身の国益問題、国内問題の解決に忙しい状況で、北が親米非中国家の“新ベトナムモデル”を指向する場合、ベトナムと和解したように適当に妥協する可能性が大きい。

 大韓民国が奮励努力しなければ、共産党主導のベトナム統一が実現したように、朝鮮労働党主導の統一は遠からず現実化されるだろう。

(具海祐(クヘウ)未来戦略研究院理事長、2月8日付)

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 ■冷静沈着な分析だが、「奮励努力」すべき主体の「韓国」とはどの勢力を指しているのか?

※記事は本紙の編集方針とは別であり、韓国の論調として紹介するものです。