縮小される北朝鮮観光ツアー
中国の旅行社、半日旅程も
中朝国境隣接地に所在する中国の旅行社が政治的緊張と旅客減少によって、最近になって北朝鮮観光商品の販売を中断したり縮小していると香港紙サウス・チャイナ・モーニング・ポストが25日報道した。
同紙は国連安全保障理事会の対北朝鮮制裁が行われている中で、観光業が北朝鮮の数少ない外貨稼ぎ手段として残っているが、これさえも不如意になったと伝えた。
北朝鮮観光は北当局が承認した旅行社だけが極めて制限的な方法でしか行えず、遼寧省丹東に旅行社が集中している。
24日、中国当局は丹東と北朝鮮の新義州との間に架かる鴨緑江大橋(中国名=中朝友誼橋)が12月中旬から修理のために臨時閉鎖されると明らかにした。
同紙は丹東最大の旅行社中の一つ「丹東・中国国際旅行社」がインターネットウェブサイト上で3泊4日の北朝鮮ツアーを販売するとしているが、実際には半日旅程になっていることが明らかになったと伝えた。旅行社職員は、「2日以上の観光ツアーを構成するのに十分な客が集まらない」として、「新義州行は半日または1日ツアーを選択することができるが、宿泊は不可だ」と話した。
また「丹東、鴨緑江観光グループ旅行社」は、「冬季には北朝鮮観光を中断するのが普通で、来年3月には再開されるだろう」と明らかにした。だが、他の旅行社2社は今でも平壌を訪問する2泊3日の観光商品を販売していると明らかにし、この中1社は追加料金を支払えば1週間まで留まることができると説明した。
同紙は、「中朝国境から遠く離れた旅行社では、冬が伝統的に北観光のオフシーズン」とし、北京に事務室を置く北朝鮮専門「高麗旅行社」のサイモン・コッカレル代表が、「この冬(北朝鮮観光)不況は深刻だ」と話したと伝えた。
年間2000人に達する西欧人の北朝鮮訪問を斡旋(あっせん)するコッカレル代表は、「天候は寒くなり、日は短くなっている上に(北朝鮮観客数が)昨年冬よりはるかに少ない」として、「2011年以後、この半年の間、最も少なかった」と明らかにした。
コッカレル代表は、「北朝鮮で監獄生活した後、昏睡状態に陥った米大学生オットー・ワームビア氏が死亡した6月以後、訪問客数が減った」とし、ここに核実験に続く“政治的ドラマ”で旅行客数は昨年冬に比べて50%も減ったと話した。特に8月から米政府が米国旅券所持者に訪朝を禁止し、自身の顧客は20%減少したと付け加えた。
(聯合、11月26日付)
※記事は本紙の編集方針とは別であり、韓国の論調として紹介するものです。