潘基文国連事務総長の次期大統領選挙挑戦
韓国紙セゲイルボ
秋夕(旧盆)連休の時、米国を訪問した韓国国会議長一行は潘基文(パンギムン)国連事務総長を国内政治に巻き込んだ。この時伝えられた金鍾泌(キムジョンピル)のメッセージは結集信号弾になった。「渾身の力で助ける」。メッセンジャーは鄭鎭碩(チョンジンソク)セヌリ党院内代表だった。
国連では潘総長はウナギに比喩される。損をしないというニックネームだ。韓国でも同じだ。権良淑(クォンヤンスク)女史(盧武鉉夫人)が、「潘総長は私たちが作ったのに、知らないふりをしている」と言ったという話が出回った。
潘総長は盧元大統領が逝去した時、親盧側の映像メッセージ要請を断っただけでなく、2年半の間、烽火村近所にも近づかなかった。
彼の最大の弱点はコミュニケーション能力不足だ。会見や懇談を避けていて付けられた国際メディアの評価だ。政治家としては致命的な欠点をどう克服するかがカギだ。
国際社会の彼に対する評価はまだ国内に知られていない。だが、選挙戦が激しくなれば、シリア内戦などで見せた彼の無気力なリーダーシップが暴かれることになり、若年層の偶像になった彼の実体が露呈し、それに耐えられるかどうかも別の課題としてある。
北朝鮮の核・ミサイル開発で韓半島をめぐる強大国の制空権掌握戦いが激しくなるほど、国際社会は民族主義的行動と発言を遠ざけている潘総長に視線を固定させるだろう。
中国に好意的で米国に知人が多い彼が調整役割になるという期待からだ。国内政治的支持基盤がなく、脆弱(ぜいじゃく)な彼がどのように克服するのか注目される。
(韓容杰論説委員、9月23日付)
※記事は本紙の編集方針とは別であり、韓国の論調として紹介するものです。