台湾・国民党の質的変化


浅野 和生

主席選で教義派が勝利

平成国際大学教授 浅野 和生

 「台湾国民党に初の女性主席」とは、3月27日の読売新聞朝刊が9面で、国民党主席選挙の結果、洪秀柱が、1919年の結党以来初の女性主席に選出されたと伝える記事の見出しである。

 この記事は、党主席候補は4人いたが、実際には、戦後に台湾に渡ったいわゆる「外省人」グループ出身の洪秀柱と、台湾の「本土派」グループ代表の黄敏惠との一騎打ちだったと解説した。また、今後は党勢挽回のための重要な時期だが、国民党内で両派の「水面下の争いが激化しそうだ」と結んでいる。果たしてそうだろうか。


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